今急いで帰っても電車動いてないし、復旧するまで待とう、いつものように遅くまで残業して帰る頃には空いた電車に乗れるだろうなどと。
結果どんな状況になったかは省略。
これなら大丈夫だなと思いつつ、終点の乗り換え駅まであと1駅2駅というところでやたらと電車が止まる。
アナウンスによると、終点のターミナル駅のホーム混雑のため、電車が入れないのだという。
よく分からないが遅れているんだな、と途中から座れた座席でぼんやり聞いていた。
あまりにも人が多くて電車から降りられない、降りるスペースが無い。
なんとか降りる。
既にすし詰め状態の電車から幾らかの人が降り、ホームの人たちがすし詰め電車に乗り込む。
こりゃ2本くらいは見送ることになるかな、と思っていた。が、甘かった。
その後1時間と15分、電車は10本くらい見送った。列は減らず、ホームはすし詰めのままで身動きも難しい。
身体のあちこちが人混みでおかしな位置で固定され、その状態から動けない。ホームでだ。
密着する周囲の人の手荷物だろうか、脇腹にずっと当たって痛い。けど動けない。ホームで。
たくさん見送ってようやくすし詰め電車に乗り込む。しかし電車はいつまでも発車しない。
また開けるとのアナウンス。…
すし詰め電車の中でつり革につかまる大柄の男性の腕を避けるように首を傾げ、圧迫された身体で中腰からおかしな風にねじり、スマホを持つ手もおかしな場所で固定され身体のそばに寄せることも叶わない。
そんなこんなの大混雑の路線で数駅、ようやく最寄り駅に。
ぐったりしつつ理解が深まる。
東京で雪が降るということがようやくわかったように思う。