10代から、休み休みながらもずっと非商業PBC(なりきりチャット)をやっている
今は5年くらいの付き合いのPLさんがいる
PBCとはプレイバイチャットの略で、なりきりチャットと呼ばれることもある
なりきりチャットというと版権キャラの口調でおしゃべりするものを想像する人も多いだろうが
自分が参加してる界隈については、一人称視点交代式のオリジナル小説に近い
自分のキャラクターの視点から台詞と行動描写を行い、それを受けて相手がまた台詞と行動描写をする
最近は一回あたりのレスに台詞・行動描写・情景描写を組み込んで1000字を超えることもある
参加したことがないのでよくは知らない
非商業でも、商業と似たようなサービスを行っているサイトもたくさんあるんだが
私の利用してきたのは、管理人は基本世界観を決めてチャットルームを用意するだけで、
町のサイトなら公園やカフェの名前のチャットルームというかんじ
そこでであった人と、キャラクターとして会話して人間関係を築く
この頃は今より一回あたりのレスの文字数は少なかった、多くて300字くらいだろうか
しかし、この手のサイトは社会人になるとなかなか時間が確保しにくくなった
同時に界隈全体が縮小傾向で人に会いづらくなったため
これは、はじめから
「こういう世界観で、こういう人間関係という設定でチャットしてください」と人を募るタイプだ
また、幼稚園からの幼馴染みだろうがこの世で唯一無二の神だろうが、
お互いさえ了承していればどんな設定でも始められるのでキャラクターの幅が広がった
ここで今5年くらい続けている方とであい
ついでに文字数が1000字ちかくなりリレー小説化して今に至る
PBCには相性というもんがある
この人の文章なら無限に想像がわく、どんどん展開が思い浮かぶ、という人がいる
何年も二人でリレー小説続けられるような、相性のいい相手に出会えるのはひとえに運だ
このとき相手のPLさんに抱くのは恋愛感情でなく共同執筆者としての尊敬と感謝である
…そう、ここまでぼかしてきたが、私がやっているPBCでは、
PC同士が恋仲になってるのだ
恋仲になるしエロいこともするのだわりとがっつりと
エロい展開の時はエロい行動とエロい台詞を相変わらず1000字くらいかいてお互いにリレーしている
書いた通り、PLさん自身に対してエロい気持ちがあるわけではなく
私は自分がPBCをしていることを、知り合いの誰にも言えていない
なんでこんなこと書いたのかというと、
たとえば私が死んだら、5年かけて築いたこの人間関係は消え去ってしまうんだな、と思ったからだ
名前も知らないしどんな人かも知らない、キャラクターを通じてしか会話していない
けれども、何年も何年も文字をやり取りし続けてきたことによる絆みたいなものはひっそりと感じている