2018-01-17

アニオタの隣にアニオタが住んでいた件について

こんにちはアニオタです。

どちらかというと気持ち悪いほうのアニオタです。

「このアニメ、2期になって脚本が××さんになったから、いまいちオチの切れがなくなったなあ」とかいうほうのアニオタです。

で、俺は都内に住んでいる。仕事は在宅なので、家にほとんどいる状態だ。

間取りは、どこにでもあるありきたりな2LDK

マンションは、築年数が古いわりに見た目は悪くない。

ごみ捨て場所もきれいだし、少し圧迫感はあるがいい大家さんもいる。

しかし、大きな欠点ひとつ

壁が薄いのだ。

ぶっちゃけた話、場所によっては隣の家の人のくしゃみが聞こえるくらいに壁が薄い。

「あ、今箸がテーブルから落ちたな」ってレベル最近咳多いですね、というくらいには右隣に住んでるおじいさんの健康を把握できる。

これは、アニオタである俺にとっては大問題だ。

重低音バリバリスピーカー大砲の音をズドンドン響かせたり。

夜中に「らめえ…」みたいな一般人からすると幼女しか聞こえない声なんて響かせたり。

しかも、話をすると言えばAmazon配達員のお兄さんとだけの、しがない在宅ワーカー

通報されても文句は言えない。

なのでテレビは家の間取りのど真ん中、左右どちらのお宅にも接さな場所に配置してある。

そのおかげか、幸い苦情を受けることなくなんとか住み続けている。

一年ほど前、左隣の品のいい老夫婦(仲良くしていただいた。今もお元気だろうか)が新居にお引越しされて、ますますアニメ視聴は安泰になった。

これで一安心、と思っていたものの、数か月前に事件が起きた。

左隣に、人が引っ越してきたのだ。

実は、その前にも一度カップル引っ越してきたのだが、ケンカが絶えず一か月で出て行った。(すみませんが全部聞こえてました)

カップルがいなくなりほっとしていたのだが、ある日ふと隣の家の電気メーターを見るとぐるぐると回っているではないか

しかも、今回は挨拶もされていないので、誰が住んでいるともわからない。

俺は家にいるので、普通であれば一度や二度は顔を見てもいいのだが、どうもお隣さんは特殊生活リズムなのか、一度も顔を合わせるタイミングはなかった。

一度、夜中にトイレに起きた明け方四時くらいに掃除機の音がしたので、夜中に帰ってきて…という夜の世界の人なのかもしれない。

一人で住んでいるのか、話し声もまったく聞こえてこない。男女どちらかすらもわからない。

まさに、正体不明

けど、こっちにとっては久しぶりの隣人だ。

アニメの音をうるさいと思っていないだろうか。

そう不安を抱えながらも、顔を見ることもなく数か月が過ぎた。



昨日の深夜、俺は在宅ワーク作業が思うように進まず、徹夜覚悟してパソコンに向かっていた。

ぶっちゃけビールが飲みたい。すげー飲みたい。

と思いながらカタカタやっていると、隣の部屋から聞こえてくる、割とよく響く話し声。

これはもしや、初めて聞くお隣さんの声ではないか

「盗み聞きなんていかいかん」。

そう思いながらも、俺はふらふらとした足どりで壁際に向かった。

なんだよー、こんな早朝近い時間に大声でさー。勘弁してくれよー。

「必殺の…剣!」

ちょっと待て、何かがおかしい。

普通の人は、こんなこと言わないだろ。というより、このよく聞き取りやすくて、合間に重低音入りまくって何かがドシーンってなるテレビの音。

完全にアニメじゃねえか。

お隣さんも、こんな夜中にアニメ見るアニオタなのかよチクショウ…!!

よかった!!

ということで、一度も顔を見たことはないが今度廊下ですれ違ったら、がんばって声をかけてみようと思う。

これで超きれいな夜のお姉さんだったりしたら、おもしろいんだがな。

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