和装を心から愛する人たちがいくら自重し着物警察を煙たがったって、着物警察にうるさく言われたことのある子たちが戻ってくるわけがない。
若い子が和装をする機会は成人式か夏の浴衣が圧倒的だけど、そういう時期は聞こえるような声で他人の格好に文句付けてる人が多い。
「私たちのころはああいう着方は絶対しなかったけどねぇ」「今の子はお母さんもできないからねぇ」って本人でなくても気分悪くなるわ。
浴衣の時期なんか知らない若い子を捕まえて「直してあげる!」って道端で始めようとする人たちだって珍しくない。
襟がはだけすぎて胸が見えそうとか帯がほどけかけてるとかならまだしも、おはしょりが短いとか汚いとか襟が抜けてないとか、そりゃかっこよくはないけど問題ないでしょ。
苦労して慣れない和装にチャレンジして、彼氏や友達と楽しくやってる若い子に恥ずかしい思いさせてまでやることなのか。
本当に着物が大好きな人が個人的に自重したって着物警察はまだまだいっぱいいるんだから着ないよ。
着物警察に絡まれてる若い子を見つけては助け舟を出して、陰でヒソヒソと「帯と着物が合ってない」「派手すぎる」などと陰口を聞けば「みっともないからやめなよ」と注意し、和装のゴスロリや肩出して着てる子をプゲラしてる人たちに「いまはこういう着方もあるのね」などとたしなめるくらいしないと着物警察にやられた子たちが戻ってくるとは思えないよ。
それでも着にくさとか動きにくさとかの問題は残るから正直あんまり増えるとも思えないけど、着る必要のない現代においてそういう面倒を乗り越えてでも着ようって子は積極的に応援するくらいの雰囲気が無いと気軽に着たいものではなくなると思う。