2017-12-28

暗がりにポツンと光る電灯の下で集まってニヤニヤしていただけなのさ

まらねえ、大人になりました。びっくりします、なんで何も面白いことしてないのに借金があるのか。高校卒業したての頃なら「死んだ方がマシ…フヒヒwwww」とか言ってたタイプになってんじゃん。

あっという間におっさんで。俺より年下も年上もあの頃からアイドルなあの人も恋愛し、結婚し、それにも増して人生充実し。

気付いたらどこぞで見たような事件今日もどこかしらで起こっている。若手の芽を摘む元若手の噂話を聞いて相変わらず人の世の営みの気色悪さに嫌気が刺す。

だけどその逆にそういうのを恐れて外野外野人生を過ごしていたらいつのまにか回る独楽の端に来て「吹き飛ばされてもいいんじゃねえかな〜」とか思っている。思い出すのは、カートバーンは俺の年には死んでいたって話だ。

つまんねえ男、つまんねえ生き様、つまんねえ失望絶望。良い生き方してるぜ。クソみてえだわ。

でも、何よりそんな俺でもネット社会はいつもいつまでも変わらずに受け入れてしまっている。

ヘローヘローとお互いの元ネタの違う掛け声でお互いを呼び合っている。そっちは世界に呼びかけて、こっちはYouTubeに呼びかけてる。先輩がまずいタイプと姉さんがまずいタイプ。姉さんの方は事件でした。

いろんなネタを持ち寄って、どうにもならない感情の吹き溜まりの中で、海外ではどうだとか国内カスだとか近所の犬が猫が海外に行った恋人旦那が。空が、星が、海が、雲が。嘘が、ホントが、幻覚が、疾患が。全て相まって俺は癒されていた。

今年、自分を許してくれていた世界が狭まった。責任だとか、重圧だとか、背負っているふりをしながら今はダラダラのジャージみたいにずって歩いている。

から警戒心だけは高い俺はそういうことをツイッターやらフェースブックやら匿名掲示板やらでは書かないのだけど、増田場合は「あ〜ん!ムリ!」とか言ったらすぐに消せるから残るのはウェブ魚拓くらいになる。やっぱ増田サイキョだわ〜神。

お前らが好きそうなネタは何も持ってない。俺は結局傍観者が楽しかったし、多分これから傍観し続けるんだろう。

から、余りにも眩しく輝いている人達を見ると目が潰れる。

まらない恋愛でつまらない失恋をした君に目が潰れる。

結婚しましたとフェイスブック花嫁姿を晒してる君に目が潰れる。

歌い手時代を知っている歌手の曲がラジオでかかれば耳が潰れる。

そいつがまだ20歳超えてなくて心が潰れる。

同い年くらいの女性声優が日に日に美しくなっていって目が潰れる。

いずれは「大切な皆様に重大発表」し出すんだろうな、と思えば頭が潰れる。

ネットの片隅で大暴れしていた同い年のコテハン自殺をして心が救われる。

背景を知り、毒吐きながら心が死んでいく。

年下のボカロPもっと前に成功したボカロPに喰われてるとかいう話を聞いて噂話レベルでも吐き気がする

みんなみんな、ネットをやっていて、そして俺が知覚できる範囲なんてそれでも狭いけれど。それでも彼らは生きている。

まらない恋愛から醒めればまた君も毒吐き出すんだろう。

いずれはツイッター旦那愚痴も吐き出すのだろうが、それでも愛しているのだろう。

そこまで有名でもないけれど、彼が歌手として成功している話を聞いて心が救われている俺がいる。

年齢が同じなだけで生き方が違う人で、偶々同じような年代を生きてきた彼女が眩しく見えただけなんだろう。

去年の九月に自殺したあいつのことなんて死ぬまで俺も知らなかったのだからあいつに掛けられるものなんて最初からなかった。

今年一番輝いていても、くだらねえ流れみたいなものに巻き込まれてめんどくせえ気持ちになることもあるんだろう、ただ彼がもっと高みに上がれば良いなぁとは思うのだが。

こんなところでも言葉を濁している。性格が出てしまう。

そういえば、最近流行りはバーチャルユーチューバーって奴である

暗がりにポツンと光る電灯はそんな黎明の輝きをも簡易に映し出すのだ。

狐耳は「簡単そうだなって思ったらやってみればいいと思う!」と言った。

だが私にはちっとも簡単なようには思えなかった。

多分、それを簡単だと思える耳だから、進めるんだと思う。

そういう奴らなんだ。成功するような、なんか生きている奴らって。

簡単じゃん、出来るじゃん、と言いながらいろんな簡単に手を出していくから、奴等は眩しかったんだって

VIPPER共が集っていた面白い人達もそう、ケツに野菜入れるのも入るから入れただけ。女装しながら踊ったり、アニメの曲にラップ入れたり。

それが面白かったから集まった。そんな簡単なことが爆発的に面白かったから。

結局、本質はいつまで経っても変わらねえ。

簡単で、楽しくて、でもその背景はクソッタレで重苦しくて。

それを拭うために電灯の下でニヤニヤしている。お気に入りパーカー羽織りながら、今日も変わらないと巡回している。

画面の前のあなた疲れた顔で、意味が分からねえと呟いている。

私はこんな場所今日もつまらねえと呟いている。

面白仮面流星のように現れて祭りが始まる。

クソッタレ、俺は変わらねえつまんねえ大人だ。今日もどこぞの何者かに拍手を送るだけおじさんのエントリーだ。

俺の手拍子なんて聞かなくていい。お前はまっすぐ進めよ。俺は後から行くさ。私のことなんて、忘れてあげてくださいねぇ。

あぁ、夏。

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