まだ若かったのもあるが、十年前くらいの頃はエロゲが好きだった。
何が好きとかそういう具体的なものがあったわけじゃなくて、なんとなくエロゲってものが好きだった。
昨今のエロゲの廃れ具合を見ていて悲しくなったんだけど
あの頃エロゲが好きだったみんながどこへ向かったのかって考えたらわかったことがある。
エロゲが好きであることが、オタクであることの象徴のようなものだった。
エロゲの話が通じることがオタクであるかどうかの境目であるように感じていた。
だから興味を持ち、好きになって、好きになった人と会話を楽しんでいた。
今、エロゲはその位置にない。エロゲが好きな層が減って、エロゲはオタクの代名詞じゃなくなった。
ストーリーがほしい人はラノベに移行した。エロがほしい人は同人誌、同人ゲームに移行した。
一万円近いお金を出してエロゲを買うことがオタクのハードルではなくなった。
時代の流れと自分の老化なのかもしれないが、十年前くらいの、多感な時期に触れたエロゲが減ってきていることが少しだけ寂しい。
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