なので、今は夫婦で寝室を分け、妻と息子(9ヶ月齢)は布団で、俺だけが従来通り寝室でベッドで寝ている。
先日、息子をベッドの上に乗せながら息子には常時気を配りながらベッド下に収納してある衣装ケースから着替えを出していた。
最近息子は往時の危なっかしさも薄れ、慎重に動くようになっていた。だから油断していた。あんなに速やかに無駄のない動きでベッドからバランスを崩して硬いフローリングの床に後頭部からダイレクトに落ちるとは、さすがに想定していなかった。
必死で手を伸ばしたが間に合わず、息子は後頭部を強打し、一瞬の後大泣きした。後頭部に大きなたんこぶが出来た。
本当に、本当に、たんこぶで済んで良かったと思っている。(まだ油断できないが。)あの落ち方はまずかった。意識不明・痙攣・嘔吐・脳障害、死すらあり得たと思っている。
落下の瞬間から後に限っては、俺はベストを尽くしたと思う。衣装ケースの蓋は俺が踏み割ったため大破したし、俺は衣装ケースに両膝を強打し大きな青あざをこしらえた。
でも、間に合わなかった。
これまでは夜中に息子が起きて少し離れた部屋で泣いても妻が泣き静めるまで俺が目を覚ますことはほぼなかったが、最近は立て続けに2日連続目を覚まし、その後しばらく寝付けなかった。トイレで用を足した後トイレのドアのノブで後頭部を打った。息子とは完全に離れた位置にいた妻のちょっとした悲鳴(洗い物をしていて水が思いがけず飛び散ったためだった)にビクッとし、動悸がした。
ここで、仮に息子の名前を太郎とする。本当はもっとスタイリッシュでエクセレントな名前であるが、それ故俺たち夫婦は家庭内では息子を、かわいらしい感じに名前を崩して呼んでいる。仮名が太郎なので、仮にタローラとする。
夢の内容はこうである。
タローラと、メカタローラの2匹がいるのである。タローラは言うまでもなく俺たちの息子で、メカタローラは外見がタローラに瓜二つで、動作もタローラと変わりない。別に同期して動くわけではないが、実質タローラが2人いるような感覚である。ただしメカタローラはメカなので、扱いもぞんざいでいいしご飯をやったりおむつを替えたりという世話は一切不要だ。服の色が微妙に違うのか、どちらがタローラかは俺たちには見分けがついていた。
なお、メカタローラは、くるみのように背中でパカっと割れて、外見はタローラだが中身は鳩である。今思うと鳩も餌をあげないといけないのだがともかく特にケアは不要なのであった。
ところが、タローラだと思っていたやつが、実はメカタローラだということが判明した。なぜなら、数日前からメカタローラが1匹追加されていたからだ。しかし情報の共有ミスかなにかで、そのことを俺たちは知らされていなかった。つまり、数日前からメカタローラ2匹になっていたはずが、俺たちはタローラ1人、メカタローラ1匹だと思いこんでいたのだ。
俺は青ざめた。タローラだと思っていたやつがメカタローラだった。となると、本当のタローラはどこへ!?俺たちは、数日前から、タローラを見失っていることになる!当然ご飯も与えていない!!タローラがいなくなっただけであれば俺たちは即座に気づいて探しに行き必要に応じて救助もできたはずだが、いつの間にかメカタローラが増えていたせいで、数日もの間大事なタローラをロストしていたことになる!!
最悪の事態が頭をよぎり、嘘だ、こんなことがあるはずがない、夢なら覚めてくれと思ったところで夢から覚めた。
目覚めは最悪だし、今も夢の中の自分を思い返すとぞっとする。
とにかく、息子にいつどんな重大事故が起きないかとヒヤヒヤする日々である。だからこんな夢を見るのだ。この日記も書きながら始終動悸が収まらない。
笑ってしまったw