ネットやってる人間が何言ってんだと思うかもしれないが、本当に晒しというものが怖くてしょうがない。
「晒しは勲章、人気の証」だの「晒されたところで実害あんの?」だの「晒しスレに書き込むやつの方がおかしいやつ」だの言うが、俺はそれが理解できない。
晒されることが怖くて仕方ないし、晒されたら人生終わるとまで考えているレベルだ。
きっかけはウン年前、SNSでオラつきイキった事を言って調子に乗ってた所、某掲示板に晒されサムいだのイタいだのキモいだの言われた事。
よくある事である。
何はともあれ、その晒しがすっかり俺のトラウマとなって心の奥底に刻まれている。
これがきっかけでアカウントを作りIDを名乗るサービスで遊んだりする際は、晒しスレの存在を探し、ヒットすればそこに自分が晒されていないか検索する。
スレだけではない、SNSでも時折怖い人達が晒し上げをしているので逐一HNやIDをフォームに入力し、晒されていないかビクつきながら検索ボタンを押す。
でも大きな過ちを犯す前に晒しの恐怖を知ったからある意味良かったとも今は思っている。
ちょっと前に例の掲示板で悪名高きコテハンがシッポを出し、結果として全ての個人情報がフリー素材化したのは記憶に新しい。
グロテスクなアスキーアートが作られ、家には有象無象の嫌がらせが届き、彼がいつ何処で何をしていたかが現在進行形で観察されている。
アレな写真が流出してしまった結果、不名誉な呼び名と共に名前がネット中にバラ撒かれた女性もいる。
「……こと~~~さんの名前を出すのをやめろよ!w」なんて今日も言われているレベルだ。
それが怖い。
ほんの小さな晒しから、次々と情報が芋づるの如くひっこぬかれて、最終的にネットの晒し者。
怖いどころの話じゃない。
自分語りしなきゃいいとも言うが、人間どうしても自分語りをしてしまう。
誰もお前を見ちゃいない?某コテはともかく悪い事してなきゃ大丈夫だろ?
残念ながらそうじゃない、晒しが大好きな界隈は「それが悪い事しようがしてなかろうが」ちょっと目に付いたら晒し上げ、オモチャにする。
写真が知れればMAD素材。声はサンプリング音源。過去の発言はコピー・アンド・ペースト。
有る事無い事書かれて架空の巨悪になったりもする。
怖い。
そんなに怖いなら見なきゃいい?
一度存在を知ったら、気になって気になって仕方ないんだよ。