「女性の社会進出を妨げているのは、男社会の既得権を初めから持っている男たちだ」、とよく批判される。しかしよく考えてみると、男たちの中でも意見が真っ二つになっているんだよね。よく女性たちのキャリア志向か、そうでないかの論争を見かけるけど、それはあまり重要ではない気がする。女性の社会進出が進むかどうかの可否は、社会の半分を占めている男たちの選択にかかっているからだ。大きく分けてみると、
1.女性の社会進出に真っ向から反対する男。主に、男社会の恩恵を受けてきた古い世代
2.女性の社会進出に反対していない、むしろ積極的に後押ししたいと考えている男。バブル以降の若い世代が多いかも。
この二つについては、個人の主義主張、思想信条の問題だから、どちらが正しくてどちらが間違っているとは言えないんだけど。ある意味、女性そっちのけで男たちがこの政治的話題について真っ二つに分断して、永遠に終わらない議論を30年以上続けている状態だ。1の反対派の人たちの気持ちもわからなくはない。日本を発展させたのは、男社会の仕組みの上で全員が努力してきたからだ、という意見。そして、それへの反論も想定できる。
女の人たちには、男を全部一緒くたに批判するのではなく、男同士の間を分断させることもやり方の一つだとアドバイスさせてもらう。
※ちなみに私は2の積極的推進派。理由については、ここで書いてしまうと「お前は女社会の恩恵を受けられる男だから、賛成できるんだ。強者の論理だ」と批判されると思うので、書かないよ。