彼はいつも野球帽を逆かぶりにしていた
同じ学部で同じ研究室だったので会う機会は多かったけど
いつも帽子をかぶっていた
そんな彼が帽子をとったのを見たのはなんの機会だったか
まあ予想通りというか、すっかりなくなっている頭頂部だった
20歳過ぎにはなかなかつらいものだろう
けれど彼は普通にしていたし、周囲も取り立ててリアクションすることもなかった
卒業して彼は予定通りに教職につき、割と早くに結婚したようだった
なぜか急に彼を思い出したがなんでなんだろう、よくわからない
Permalink | 記事への反応(0) | 01:35
ツイートシェア