わたしには就活中、「いかにも就活生です!」みたいな見た目にはならないというポリシーがあった。
だから髪も黒染めしなかったし、メイクもいつも通り、シンプルなネイルもしたままの状態で就活に臨んでいた。
もちろん、「そんな見た目は非常識だ!」というお堅い企業が多々あることは知っていたし、そういう企業だと予想できるところは端から受けないようにしていた。
で、そんなポリシーを持つ私がとあるITベンチャー企業を受けていた時の話。
一次面接、二次面接と順調に進み、最終面接の直前に社員との懇親会を行うとの連絡が来た。選考では無く採用にあたっての擦り合わせが目的だから、気楽な気持ちで来てくれとのことだった。
実際それまでの選考もベンチャーらしいラフな雰囲気で、「社長がTシャツジーパンで出勤してくる」や「副社長がニット帽で最終面接に来た」などのエピソードを売りにしていた。
だからわたしもいつも通りのポリシーを貫きながら、気張らずに会社へ向かった。
当日、懇親会自体は和やかなムードでつつがなく進み、「この会社で働けたら楽しそうだな〜」とも考えていた。
表向きは交通費を渡すに当たって書類に記入して貰うことがあるからとの理由だったが、それだったら別に個別で呼び出す必要は無いはずだ。(実際他の就活生は複数人でまとめて書かされていた。)
髪の毛もネイルも、そのままじゃ社長に会わせられないと言われた。
別に会社の雰囲気や業務に相応しくないからダメだというのならわたしだって納得いくし、それで注意を受けるのは当然だと思ってる。
だけどあれだけラフな社風を強調しておいて、就活生にはかっちりスタイルを求めてくるってどういうこと?
そもそもわたしは一次面接も二次面接もこのスタイルのまま受けてきたのに、今さら注意されるのも納得がいかなかった。
注意を聞きながら「あー時間ムダにしたなあ」って思ってた。
最後に社員から「最終面接の日程は追って連絡するから」って言われたけど、結局連絡は来なかった。懇親会は選考じゃないって言ってたのにな。
もちろん注意を受けた時点でその会社に入る気は失くなっていたから別に良かったんだけど、モヤモヤした気持ちは今でも残ってる。
自分の勝手なポリシーを貫いて就活するからにはそれ相応のリスクがあることは重々承知だし、今の日本の就活スタイルに対して不平不満を言うつもりはない。
だけどわたしが就活で体験したこの出来事にはどうしても納得がいかなかった。
だから、ここで吐き出してみた。
「社員には自由な社風への順応を求め、採用には一般常識を求める会社」ことに「納得」がいかない? なんで?「納得」ってなに? 「一般常識の持ち主による自由な発想」を求めるの...
増田みたいな子ばっかり応募してきてもう辟易としてるんじゃね