8月末に4年弱務めていた会社を辞め、全く違う未経験の業種の仕事がしたいと、今就職活動をしている。
甘い業界ではないというのは分かっている。
学校で学んだことも実績もない。
それでも採っていただける会社であれば、どれだけ残業があろうと、どれだけ厳しい言葉をかけられようと、
それでも納得していない前の会社に居続けるより、本当にやりたい業種で働けるのであるならば、人生が豊かになるんじゃないか、とかなり強い覚悟を持って転職活動をしている。
前職は残業もほとんど無く、残業をしてもきちんと残業代も出て、有給も取りやすく、完全週休二日制な上に祝日、年末年始、お盆も休み、賞与もそれなりにあった。
そんなホワイト企業中のホワイトな会社であったし、辞めるのに躊躇いはあった。
それを捨ててでも、これからの人生仕事をしている時間が占める割合が高いのならば、辞めてやりたいことをやろうと思ったのだ。
異性に性的なトラウマを植え付けられたので、結婚する気も全く無いしね。
何社か、書類やweb選考など、希望に合っていて、未経験や応募歓迎ならば、全て応募した。
そうして通った、数社で面接を受けた。
勿論未経験で力不足なのは重々承知な上で受けているから、厳しいことを言われても、多少心は折れるものの、反骨心でよし、じゃあ勉強してすぐに追いついてやる、そんな気持ちを持つことが出来た。
丁度先週末に受けた会社が、とても雰囲気がよく、面接をしていただいた社員の方も、会社内の空気も、条件も良く、心からその会社に入りたい、と思える所だった。
まあこれは希望の業種ではよくあることだが。
そこまで広くもないのかもしれないが、事務所もないのか、他の社員の方が仕事をしている場所で面接を受けた。
気が引けつつも着席し、履歴書を渡した。
面接を担当したのはその会社の営業の50代くらいの男性(以降おっさん)と、取締役のこちらも50代後半くらいの女性(以降ババア)。
人は見た目じゃないというが、顔からも服装からもにじみ出ていた。
正直苦手なタイプのクソ御局ババアだと、前職は女の職場であったし、これまで出会ってきた人間も少なくはない。
だからこそ、嫌な予感はその時点でしていた。
正直5分もしないうちに、この会社では働きたくないという気持ちに完全にシフトしていた。
ババアが言うに今からの時期は繁忙期で、皆仕事をたくさん抱えている。
だから給料も出せないし、雇うかどうかは分からないけど、土曜日などに来てちょっと勉強するか、自腹で学校に行けと。
おっさんもババアも、もうその時点で自分を雇う気は無い顔をしていた。
……おっさん、webで何もかも未経験ってのは書いただろうが。
履歴書を書く時間も、スーツを着て支度をする時間も、会社に行くまでの時間と交通費、勿論お前らの仕事の時間まで削るとか、何もかも無駄じゃねえか!
そんな時間があるのなら、少しでもスキルを上げる勉強して、お前の会社ぶっ潰すくらい力をつけてやる。
なんて気持ちがフツフツ沸いていた。
雇う側だから当然かもしれないが、それにしても言い方が全てにおいて上から目線。
なら条件が合わないと判断した時点で、面接を終わらせて早く帰らせてくれ。
「うちで勉強させてあげるか、学校行くかして力付ければ?雇うかどうかはわからないけど」
という内容の言葉をひたすら反芻するだけ。
デザイン会社だから、名刺やチラシの一部分を指して、これくらい作れるのかしら?と言われたが、正直それくらいなら作れる自信はあった。
「そう。じゃあ力があるかどうか、テストを
さ せ て あ げ て も いいけど?」
と言われた時点で堪忍袋の緒が切れた。
「そのテストをやった所で私の時間の無駄だし、そのパソコンを使わせてくれる社員さんの作業を止めて残業増やすなんて、そんな迷惑かけてられっか!
どれだけ厳しい環境でもなんでもやっていく気持ちでいるし、勉強が必要ならどれだけでも会社が望むことができるのなら、やってやる。
でもな、こんなクソみてえなババアがやってる会社なんてこっちから願い下げじゃボケ!無駄にした時間返しやがれ!」
と、履歴書も持ち帰り、そそくさと帰った。
何を言おうと負け犬の遠吠えだ。
そんなことはわかっている。
社員の方々も気の毒だ。
いくら給料が良くても(と言ってもその会社の提示額は他社と比べてかなり低いものであったが)、そんなクソ上から目線のプライドバリタカクソババアの下じゃ絶対に働きたくない。
もし、面接がノーDQマッチであれば、確実にパイプ椅子を持ち出してババアとおっさんの頭を殴っていただろう。
まあ、こういう会社もある。
縁はなかった、ということで、また次頑張ろうと思う。