mixiが全盛期だった時代、当時暇な文系大学生だった俺はあるネットゲームにハマっていた。
今までネットゲームをやってこなかった俺はそのゲームにのめり込み、大学入学時に買ったノートパソコンで文字通り一晩中プレイを続けた。
当時、性格がひん曲がっていた俺はそのゲームの醍醐味でもある「パーティー」や「クラン」などに入らず、ソロプレイに拘っていた。
それだけなら良かったものの、俺は何をやりたかったのか全体チャットで他人を馬鹿にしたり、BANされないギリギリの妨害行為を行ったりと明らかな悪質プレイヤーと化していた。
そのような言動は当然他のプレイヤーを怒らせたようで、ゲームの中で嫌がらせを受けるレベルになっていた。
現に今でも当時使っていた俺のIDを検索すると当時の2chの晒しスレとともに罵倒が書き込まれている。
今考えれば大学でうまくいっていないストレスなどをネットゲームを通じて他人にぶつけ、無意識にストレス解消していたのだろうと思う。
ある日、いつものように初心者に対して妨害行為を楽しんでいた俺であったが、そんなある日個別チャットに「●●●●(俺の本名)だよね?」とチャットが来た。
正直、心臓が止まりかけた。最初に疑問が頭を駆け巡り、次に頭を支配したのは恐怖だった。
相手のアカウントを見てもその日に作った新キャラで、このためだけに別垢を作ったようだった。
俺は全体チャットで作り上げた傲慢なキャラ設定をかなぐり捨てて、個別チャットで丁寧に、丁寧に返信した。
会話の内容によるとその相手は俺の本名、住所、通ってる大学、卒業高校・中学、両親の名前などほとんどすべての情報を握っているとわかった。
その上で、このネットゲームを引退しないとすべてを情報をネット上に放出すると脅された。
俺はガタガタ震えながらそのネットゲームを退会し、その界隈に近づくのを一切辞めた。
ちなみに、どうしてその相手が俺のことを特定できたのかは未だにわからない。
アカウント名はランダムだったし、登録メールアドレスやパスワードなども略脈のないものだった。
運営側の人間だったのでは?
脅迫じゃん
それかーちゃんだよ