今から見れば初期の初期ということにしていいだろう。
ヒラコーショックを経て、大量のプレイヤーが押し寄せ、まともに着任すらできなかった頃。
艦これはその辺のよくある、大して期待もされない木っ端ブラウザゲーのひとつに過ぎなかった。
そこに光を与えたのが、札束で殴り合うような重課金を必須としないシステムと、
そして「急に人気が出たせいで中の人がまともに休めない」的かわいそう要素だった。
意識的か無意識的かは知らないが、同情マーケティング的な効果があったのは確かだろう。
誰も彼もが終わらぬ戦いに疲れていた中、安住の地のように見えたのかもしれない。
秋イベではさっそく、あの張り付き必須の難易度に加えて、矢矧を後から追加という暴挙に出る。
以後、艦これ改の度重なる延期→突然の販売終了、アニメ騒動などを経て、
残ったプレイヤーは多少の炎上騒ぎではいちいち驚くのもバカバカしくなったのだろう。
諦めなければ生き残れないのだ。
炎上繋がりで言うと、グラブルも当初は「あまり課金しなくても装備を集めれば強くなれる」
「ギルド戦のようなものはないので張り付かなくてもいい」みたいな評判だったのが、
結局後から古戦場が追加され、一通りのトラブルを経て今みたいな状況になったのだから皮肉である。
話を艦これに戻そう。
当初の牧歌的なコミュニティが自然発生したものか、人為的に作られたものかはわからない。
だがいずれにせよ、そんなものはとっくの昔に死んだ。
新しい(そしてクソな)要素が出るたびに萎えた者が去り、まったり勢は片隅に追いやられ、
神様は死んだ 悪魔は去った