2017-09-13

国立循環器病センター残業時間300時間協定問題について

当方元市中病院(3次救急)の勤務医

過労死レベルを超えてるだの、ブラックだの非難殺到しているようだが、ニュースを聞いて比較ホワイト病院の印象を受けた。

個人的記憶を掘り返すと、そもそも心筋梗塞だの腹膜炎だの高エネルギー外傷だのを受けている病院では、救急呼び出しが頻繁に起きる。

週一回待機当番が当たるとして、その日に処置及び入院のため呼ばれる回数は、ほぼ100%である(あった)し、一度いくと平均4時間は帰れない。

そしてそもそも平日だって八時に帰れる日はまれであるので3時間残業しているし、土日休日だって病棟担当患者がいれば回診にいくので休日だって平均3時間病院に行っている。

さすがに月3日ぐらいは代診お願いして完全休みにするとして、単純計算しても平日20日×3時間+待機4日×4時間休日5日×3時間=91時間 は時間外に働いていた。

また、当直業務も月2,3回あるので、その翌日は基本的には休みのはずだけどそういうわけにもいかず、普通に働いていた(さすがに眠くて早く帰るけど)。

そうすると当直明け2回×8時間が加わることとなり、完全に過労死ラインは超えてしまう。

だけど、こんなに残業なんて認められるわけもない。なので36協定で年6ヶ月は80時間認められていて、その他の月は45時間という計算にして

上限いっぱいつけてあとの時間サービス残業ということになっていたように記憶している。

国循は、多分だけど、私が働いていた病院よりもさらに忙しいと思うので、年6ヶ月の45時間制限しょうがないとして残り6ヶ月は働いた分ちゃんと残業手当出してあげましょうという

方針でかなり高い天井36協定を結んでいたんだと思う。(もしかしたら、45時間制限の月に働いた超過分を回してつけていい、っていう暗黙の了解もあったのかもしれない)

そういった意味自分がいた病院よりましだなーと比較ホワイトな印象を受けたのである

奴隷自慢に思われるかもしれないが、実態はこんなもんだし、自分自身実際には体壊して今は逃避してバイト中心の生活をしている。

対策として人数増やすしか方法はないと思うが、この病院ブラックでひどい、っていう論調には納得できなかったのでつぶやいてみる。

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