2017-09-09

昼特廃止は怖くない

JR西日本の割引切符、昼間特割きっぷ(略して「昼特」)の廃止が発表された。

昼特は6枚つづりの在来線専用回数券で、1枚当たりの値段は正規運賃の3割~4割引。使える時間帯は平日の昼間(10時~17時)と土休日に限られている。

関西ではこの昼特のばら売りが活発に行われている。主な駅では駅前金券ショップなどが設置した自動販売機があり、駅の券売機切符を買うよりも割安になるので、多くの人が利用している。

さて、この昼特について、JR西日本2018年9月末に発売を終了することを発表した。

同日付けのプレスリリースでは、ICカードICOCA(イコカ)を利用した人に対するポイントサービスの開始が発表されたが、サービスの内容がわからないこともあり、昼特を利用してきた人からは、実質的に大幅な値上げになるのではないかという不安の声が上がっている。

ただ、実のところそこまで大きな影響はないのではないか

少なくとも、「昼特がなくなれば割高な正規運賃しか選択肢がなくなる」ということはない。

昼特がなくなっても普通回数券があるからである

普通回数券(以下「回数券」と呼ぶ)とは、10枚分の値段で11枚の切符が買えるものである。一部の区間では9枚分の値段で11枚の切符が買える(特例)。昼特と違って、どの時間帯でも利用できる。

大阪駅から主な駅までの1枚当たりの値段を比べてみる。

三ノ宮 昼特270円、回数券336円、正規運賃410

京都 昼特350円、回数券459円、正規運賃560円

高槻 昼特220円、回数券237円、正規運賃260円

宝塚 昼特220円、回数券300円、正規運賃330円

また、大阪駅から昼特の発売区間外の主な駅までの1枚当たりの値段も比べてみる。

明石 昼特625円、回数券690円、正規運賃920円

姫路 昼特1,152円、回数券1,218円、正規運賃1,490円

山科 昼特540円、回数券631円、正規運賃840円

草津 昼特723円、回数券830円正規運賃1,140円

三田 昼特511円、回数券591円、正規運賃760円

どの区間でも、回数券を使うと昼特と正規運賃中間程度の値段になり、正規運賃よりは割安になる。

とりわけ昼特の発売区間外では、回数券は昼特よりは割高とはいえど、正規運賃よりは大幅に割安である

回数券が廃止されるか、上述の10枚分の値段ではなく9枚分の値段で11枚の切符が買える特例が廃止されない限り、正規運賃より割安に利用できる状況自体は変わらない。

金券ショップ自販機業者も、昼特を回数券に入れ替えたうえで営業を続けるところが多いだろう。


金額小数点下切り上げ。複数枚の回数券を利用する場合は合計額のみ端数処理

金券ショップバラ売りを購入する場合、値段によるが5~10%程度割高になることが多い

  • anond:20170909120118

    大阪~明石は回数券で分割したら608円やで。分割する駅間違ってんちゃうか?

記事への反応(ブックマークコメント)

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