2017-08-29

どうすれば芸能人コミケデビューさせられるか

あの時、どうすべきであったか考えよう。

オタク基本的にチョロい

「ほらほら、お前らオタクはこういうのが好きなんだろ(笑)」という"押しつけ"には烈火の如く反発するが、「うんうん、実は私も好きなんだ!詳しく教えて!」には非常に弱いのがオタクという生き物だ。掌返しも得意で、例の姉妹への賞賛振りはその証左と言えるだろう。

しかし「ここに10万人の宮崎被告がいます!」という都市伝説まことしやかに語られる点からしても外敵から攻撃には酷く敏感である。これが「普段差別される側だと被害者意識丸出しのくせに排他的だ」「結局マウント取りたいだけか」と叩かれるのだろうが、過剰な防衛本能だと思って頂きたい。現在コミケは極めて危ういバランスの上で成立しており、ちょっと足を踏み外せば爆発する地雷を常に抱えているためだ。

そこでまずは"外敵"と見做されないことを第一目標とする。これを「オタクに媚び諂えというのか」と思う人はやはり読み違えている。冒頭の通り、「媚び」はオタクの最も嫌悪する要素の一つだ。「媚び」は嫌うが「好き」は好む、ここが最初ポイントと言える。

理解してますメッセージを出そう!

参加しようとする芸能人が抑えておくべきはやはり10万人単位人間が歩き回っているという感覚だろう。たった1箇所、通路が詰まるだけでも大きな滞留を生む人数だ。さらに、行列ができたら何処へ並ばされるのか、どのように動線を確保し誘導されるのかといった点も理解しておくと良い(自サークルの混雑対応原則として自サークルが行わなければならない)。

これらの最低限の(参加者にとっての)一般常識があることを示し、尚かつ伏線として有効なのが「実は今日コミケに行ってきました!」的なブログ記事だ。当然、会場内で自撮りして背景に他の参加者の顔が映り込むなんて事はあってはならない。発行サークル特定されないがジャンルは分かる程度に重ねた薄い本画像を上げ、「行列大変でしたが並んで良かったです!」とか書いておけば良いだろう。

申込報告をしよう!

このタイミングは極めて難しい。締め切り直後に発表するか、時間を置いて発表するか、どちらにもメリットデメリット存在する。ただ、いずれにせよ慎重に慎重を期し、あらゆる事態を想定して戦略を練って欲しい。「申し込みました!当たるといいな~!」程度に留め、頒布物については詳しく触れない方が無難である。これ以降、教えたがりオタクが大挙してあれこれアドバイス罪を犯してくるが謙虚に受け止め、詳しい人と相談していることを言っておけば良い。

実はここでの対応が正否の8~9割を決めるといっても過言ではない。一定数の批判を受け流し、期待を持たせ、押し寄せる懸念を払拭する采配が求められる。

これは付け入れられる隙を与えないとも言う。奇を衒うような行動、議論を呼びかねない真似は控えた方が無難である

当落報告をしよう!

書類不備で落選し、「次回はもっと勉強して申し込みます!笑」で同情と笑いを誘っておけば準備完了だ。これでもう多くのオタクを味方に付けたと言っても問題ない。安心して次回申し込もう。

実際のところコミケの申込は非常に面倒臭く書類不備の罠が多い。安易ジャンルコード900を選んで書類不備になっておくのも悪い経験ではない。

出展しよう!

晴れて当選すればあとは当日対応だ。まずトラブルを起こさないことに徹するに尽きる。事前に予想されうる程度のトラブルを起こすのは最悪と言って良い。

ちなみにどれ程の大手であっても搬入数には限界があるので、頒布物には熟慮を重ねよう。ここまで辿り着けたならもう分かりきってるだろうが。

これで未来コミケ芸能人完璧だ。

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