泣けて泣けて涙が出てきて
見終わったあと自分の部屋に隠れてひとしきり泣いた
事件のあらすじは、
交際経験のなかった36歳の銀行員の女Xが10歳年下のギャンブル狂いの男Yと交際を始めて段々貢がされていきとうとう銀行の金を横領までしてしまうという顛末なんだけれども
Xが出世してしまい自分の仕事を引き継がれて横領がばれそうになった時の動揺の手の動きの演技など、とても上手かった
何よりYとの交際当初の、
レストランで年下の恋人に頼られて「はいっ」とお金を出すところの笑顔と仕草がすごかった
愚かさや子供っぽさや健気さや幸福と悲しさが渾然一体となったすごい「はいっ」だった
自分の経験とXの境遇は似ていないし、Xに似た知人もいないし、
何が一体これほどツボに入ってしまったのか
事件の顛末事態もある意味凡庸だし、それほどXの境遇に時間をかけて迫っていたわけでもないし
なにより実在のX本人の人格や心情と再現映像のそれとはあまり関係のない別物と言っていいだろう
こういうのたまに思わぬとこにあったりしてすごいよね。 俺はちゃんと見つけたぜ!感みたいなのも。