2017-08-13

安倍総理の謎理論 国連人権理事会特別報告者に対し「お前は国連の総意じゃない。」


■「国連の総意じゃない」 猛反論無知さらした安倍政権 2017年5月29日 日刊ゲンダイ

これぞ“二枚舌”政権の正体見たりだ。国連人権理事会特別報告者ジョセフ・ケナタッチ氏が共謀罪法案問題点を指摘する文書安倍首相宛てに送ったことに対し、安倍首相と菅官房長官コンビは「国連の総意じゃない」などと猛反論しているが、「無知」にもホドがある。

 G7サミットイタリア南部シチリア島を訪れた安倍首相は、27日に国連のグテレス事務総長と立ち話。グテレスから「(ケナタッチ氏の)主張は必ずしも国連の総意を示すものではない」との発言を引き出してニンマリ顔。22日の会見で菅官房長官が「特別報告者は個人資格調査報告を行う。国連立場を反映するものではない」という“裏付け”を得て上機嫌だったのだろうが、全く分かっちゃいない。

 そもそもケナタッチ氏の指摘が現時点で国連の総意でないのは当たり前のことだ。日本プライバシー権保護状況を調査する義務を負うケナタッチ氏の報告を基に、人権理事会が「問題あり」と判断し、採択されて初めて「総意」となるからだ。調査途上にあるケナタッチ氏の指摘は総理閣僚感情ムキ出しで反論するようなことではない。しかも、政府は昨年7月15日、「世界人権保護促進への日本の参画」と題した文書公表し、人権理事会調査に協力姿勢を示している。文書には〈特別報告者との有意義かつ建設的な対話の実現のため、今後もしっかりと協力していく〉と明記されているのだ。特別報告者に協力する――と約束しながら、問題提起されると「個人」扱い。世界もア然ボー然だ。

しかもだ。日本政府は今春、北朝鮮日本人拉致などの人権問題解決に尽力し、16年まで特別報告者を務めていたインドネシア国籍のマルズキ・ダルスマン氏に旭日重光章を授与している。政権にとって都合のいい人物は絶賛するが、苦言を呈する人物こき下ろす。まったくデタラメだ。

「今回の対応は、分かりやすダブルスタンダードで、安倍政権らしい考え方と言える。ケナタッチ氏は特別報告者として、日本社会調査する権限を持っていますしかるべき立場人物調査のために送った『質問書』を『国連の総意ではない』と切り捨て、抗議するなど全くの見当外れです」(日弁連共謀罪法案対策本部事務局長山下幸夫弁護士

 安倍政権から抗議文を送りつけられたケナタッチ氏は、「(抗議文は)中身のあるものではなかった」と憤慨。いやはや、世界中に恥をさらすのはいい加減にしてほしい。

記事への反応(ブックマークコメント)

アーカイブ ヘルプ
ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん