2017-08-05

獣医学部新設の岩盤規制とやらの問題について

簡単に言うと、獣医師会の言い分だと、

・新設しても公務員獣医師は増えない

・それよりも獣医師教育レベルの向上が重要

待遇改善重要

つまるところ、数を絞ったほうが、既得権も守れるという意図は誰でもわかる。

既得権はとにかくとして、競争原理さらされれば質が上がるという政府理屈無理筋で、獣医師会の言い分はもっとなところがある。

ここで獣医師会が主張を突き通せないのは、これまで、

獣医仕事ペット診療ばかりじゃない!」

と強く主張しすぎたことだ。

もちろん、家畜診療分野は獣医重要性はわかる。

公衆衛生分野、これが微妙で、狂犬病予防員として保健所獣医師を抱える必要性がどれだけあるのか、鳥インフルエンザの水際防疫が獣医じゃないと無理なのか、と思うところはあった。

もちろん、獣医師会がそれを他資格者に開放するはずはないのだが、

「俺たちのシマだ!人が足りない!」

とこれまでこんだけ言い続けていたのに、新設すると言い出した途端に、

「いや、新設しても増えない!数の問題じゃない!」

というのはさすがに苦しい。

公務員獣医師待遇改善をしたら、当然獣医師公務員を目指すはずなんだが、そもそも獣医じゃないと出来ない公務員仕事というと

狂犬病予防員と食肉検査にほぼ限定される。

もちろん、公務員就職した場合、その他の雑務一般に追われるわけで、時にはフォークリフトを操り、時には糞尿にまみれ、様々な仕事をするわけだが、

本当に法律の上でも獣医師かできない業務となると、狂犬病予防員と食肉検査くらいに限定される。

それ以外の業務は、トレーニングさえすれば、牛の採血だろうと、食中毒菌の分離でも、免許不要だ。

で、狂犬病予防員というのは、野良犬捕獲の陣頭指揮だ。

いっそ、公衆衛生分野から獣医撤退したら、大学教育ペット診療家畜診療教育に専念できるわけで、教育レベル卒業生レベルも上がるだろう。

全国の獣医学部を減らすことだってできる。

教員不足だって言ってるんだし、そのほうがいいに決まってる。

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