つまるところ、数を絞ったほうが、既得権も守れるという意図は誰でもわかる。
既得権はとにかくとして、競争原理にさらされれば質が上がるという政府の理屈は無理筋で、獣医師会の言い分はもっとなところがある。
ここで獣医師会が主張を突き通せないのは、これまで、
と強く主張しすぎたことだ。
公衆衛生分野、これが微妙で、狂犬病予防員として保健所が獣医師を抱える必要性がどれだけあるのか、鳥インフルエンザの水際防疫が獣医じゃないと無理なのか、と思うところはあった。
もちろん、獣医師会がそれを他資格者に開放するはずはないのだが、
「俺たちのシマだ!人が足りない!」
とこれまでこんだけ言い続けていたのに、新設すると言い出した途端に、
「いや、新設しても増えない!数の問題じゃない!」
というのはさすがに苦しい。
公務員獣医師の待遇改善をしたら、当然獣医師が公務員を目指すはずなんだが、そもそも、獣医じゃないと出来ない公務員の仕事というと
もちろん、公務員就職した場合、その他の雑務一般に追われるわけで、時にはフォークリフトを操り、時には糞尿にまみれ、様々な仕事をするわけだが、
本当に法律の上でも獣医師かできない業務となると、狂犬病予防員と食肉検査くらいに限定される。
それ以外の業務は、トレーニングさえすれば、牛の採血だろうと、食中毒菌の分離でも、免許は不要だ。
いっそ、公衆衛生分野から獣医が撤退したら、大学教育もペット診療と家畜診療の教育に専念できるわけで、教育のレベルも卒業生のレベルも上がるだろう。
https://anond.hatelabo.jp/20170805233500 そもそも、獣医のお仕事が市場原理に合わないとか、質を保つ必要とかクソどうでもいい。 われわれサラリーマンの待遇を上げないうちから団体で守って...