ここでいうプログラマーとは、趣味仕事問わず『プログラミングを利用した作業の経験がある者』を指す。
この作業を自動化できればいいのに、と考えた時に『プログラミング』という手段が思い浮かぶ。
そこで頑張ってプログラミングについて調べるのだが、ズラっと並ぶ専門用語が自分の理解を妨げる。
頭の中に、疑問符がどんどん増えていく。
分かり易さを謳った数多くのプログラミング入門サイトは、しかし哀れな浅学菲才に手を差し伸べてはくれやしない。
「こうすればこうなります」
なりません。
「ここで混乱する人も多いようですが」
そしてどう見ても初歩の初歩の所でいつまでも解決に至らず足踏みをしている内に、"彼等"の声や姿が浮かび上がってくるのである。
そう、この作業を難なく行える者。
「そんな簡単なこともできないのか」
彼等は蔑む様に、或いは哀れむかの様に、俺を見て呟くのだ。
これは完全なる被害妄想ではあるが、この手の人物が多く実在するのは恐らく自明だろう。
「どうしてプログラミングを学ばないんだろう?」
才能を持つ、愚かな人間がこう言ってたのを俺は見た事がある。
学ばないんじゃない。高度すぎて俺にはできないんだよ。
とはいえ自身を"特別な人間"だと認識していないクソみてえな有能共にはわからないだろうがな。
彼等にとっては何か一つの知識を学び技術を身に付ける行為は『人間としてできて当たり前の行為』なのだろう。
努力を怠っているのは事実だが、努力をすることもまた才能の一つだとは何故思い至らないだろうか。
ああ腹が立つ。むかむかする。
どうせこの日記を見てる人もこいつは馬鹿だなあとか思ってるんだろう。
どいつもこいつも俺を見下しやがって……クソ……。