2017-07-24

著名エンジニアの件を受けて

著名なエンジニアさんの件で、数日前から大きな騒ぎとなっている。

僕は当事者ではないので、騒ぎの真相やその背景などについて言及するつもりは一切ない。

ただ、今も続いてるツイートを読むと、本当に苦しくて仕方ない。エンジニアさんも女性も無事であってほしい。

人間の心はそんなに強くない、周囲の人は味方せずとも石を投げつけないであげてほしい。

無事を心から祈ってます。どうか祈りが届いてほしい。どうにか力になりたいけれど、僕には祈ることしかできない。

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どうしても心が落ち着かないから、今、この増田を書いている。落ち着かない理由は、件の女性過去に付き合っていた女性に重なる部分があるからだ。このあとの文章は僕の気持ち悪い自分語りに過ぎない。

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2 年前、僕は境界性パーソナリティ障害もつ女性と付き合っていた。明るく笑っていたと思ったら急に泣き出したり、怒っていたと思ったら知らないうちにご機嫌になっていたり、そんな危なげなところも含めて僕は彼女のことが大好きだった。

付き合って間もないころは毎日が楽しかったけれど、付き合いが長くなるにつれて少しずつ辛い日が増えていったことをよく覚えている。僕はただこれまで通り過ごしているだけなのに、彼女言動はどんどんと激しくなり、いつからジェットコースターのような日々を過ごすようになっていた。

たとえば、連絡を入れずに寝てしまったら午前 3 時頃まで不在着信がある。それに応えられなかったら数日間は無視されたり高圧的な言動を取られる。休日自分の予定を入れるとキレられる。泊まりの日はどんなに疲れていてもセックスするまで寝かせてくれない。などなど、これらは一部に過ぎないけれど書ききれないほどいろいろなことがあった。あらかじめそうすると伝えて了承を得ていたけれど、自分誕生日友達旅行していて、彼女から「死んでしまえ」というメッセージが送られてきたときはかなりきつかったなぁ。

それでも僕としてはできる限り応えたくて、彼女の思う僕になろうとたくさん努力した。彼女にはこれまでの養育環境出来事などについて話してもらうように協力してもらい、僕は臨床心理学教育心理学の本をはじめ、いろいろな文献を読み漁った。この時期に、実は以前に境界性パーソナリティ障害と診断を受けたことがあるということを彼女から聞いた。僕の中でうっすらと感じていたことが、確証に変わったときだった。だからといって、僕の中の彼女に対する気持ちが変わったわけではない。人間過去環境に縛られる生き物であり、数々の言動彼女がそうしたくてしているのではなく、彼女過去がそうさせていると思っていた(別れた今もそう思ってる)。だからこそいったんはすべてを受け止めてあげたい、言葉の裏にある感情に気付いてあげたいと思っていた。どんな言動も、全て愛情との葛藤として抱きしめてやりたかった。当時の彼女にとっては、僕がすべてだとわかっていたから。

だけど、僕の心はそこまで強くなかった。仕事が忙しくなってどんどんと弱ってしまい、余裕がなくなるにつれて彼女の振る舞いも激しくなって、 1 年が経つころにはもうぼろぼろだった。もう自分のことすらおぼつかなかった僕は、「今の自分には気持ちを満たしてあげることができない、力不足でごめん」と切り出すことにした。別れ話は一ヶ月ほど長引いたけれど、きみは悪くないからと粘り強く伝えて、最終的にはすっと別れることになった。そのときの、彼女のひどく悲しい顔が今でも忘れられない。彼女にとっては、良いときでも悪いときでも僕と関われること自体が喜びだったのだと思う。それが損なわれる彼女気持ちを考えると、仕方ないことではあるけれど、苦しくて、苦しくて。

彼女との話を周りの人々にすると、かならず別れて正解!と言われる。僕としては、もしも当時の僕に無限時間と体力と気力があるならば、もっとの子にたくさんの愛情を注いであげられたのにな、と思う。ごめんね。ご機嫌な彼女子どものように純粋で、当時の僕はそれが本当に愛おしかった。つらいのは彼女の振る舞いであって、彼女という存在のものは大好きだったから。もう会うことはないだろうけど、どこかで幸せ暮らしていることを願ってる。

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