職場と自宅の間に駅がある
午前零時過ぎの仕事帰り、いつものように駅前の交差点で信号待ちしてたら、横断歩道も渡ろうとせず挙動不審な女性が目にとまる
運転席から「おい、○○じゃないか、どうしたんだ」と声を掛けると、なんと彼女は俺に気付くなりその場で立ちすくんだまま泣き始めてしまった
何か異常な事が起きている事を察した俺はすぐ近くの路地に車を停めて彼女に駆け寄り、何があったのかと尋ねた
彼女曰く、ほんの少し前に父親が危篤状態に陥ったと親族から連絡があり、慌てて実家に行こうと駅に向かうも終電にギリギリ間に合わず、また近くにタクシーも見当たらずパニックに陥っていた所で俺が声を掛けてきて、どうすればいいか分からず泣いてしまったのだという
彼女の切羽詰まった状況を見かねた俺は彼女を車に押し込み、そのまま高速道路に入って彼女の父親が搬送された病院へと直行した
幸いなことに父親は一命を取り留め、退院に若干の時間はかかるものの日常生活を問題なく送れる程度には回復する症状で済んだらしい
とはいえ一時はかなり危ない状態だったらしく、病院には近隣に住む父親の親族が何人も集まっていた
状況を聞いた彼女は緊張が解けた事もあってか、親族らと俺の前で再び泣き出してしまった
そしてここで大問題が起きた
「あたし、○○(俺)くんと結婚する…」
その後俺がどういう状況に陥ったのかは想像に任せる
全然わからないけど、その女性は「増田と結婚すればお父さんを安心させられる」 と思ったんじゃないのかな。
都心部なら深夜だろうが駅前にタクシーがいない訳がないし 田舎なら零時に電車が走ってるわけがない& 「タクシーは電話して呼ぶもの」という習慣が根付いている筈だし 創作にし...