2017-07-02

いつもの店員

いつも利用するクリーニング屋がある。

仕事用のスーツを持って行くので、それなりの頻度で利用する。

すると店員に顔を覚えられてしまう。

いつもいる店員ババア二人だ。おかっぱのババアと、パーマババア

店員認識されると行く気をなくしてしま人間というのは一定いる。

コミュニケーションが煩わしいと思ってしまうような人間。おれもその一人だ。

服を持って行くと「あらこんにちは」と挨拶される。

なんだったら「今日暑いねえ」なんて世間話も軽く振られる。

俺は「ああ…はい」などと胡乱な返事しかできない。

休日があるとはいえ、どういうシフトで回しているのか知らないが

行くと少なくともどちらかのババアはいる。たいていコンビでいる。

そんな完全に覚えられた客となっても利用を止めなかったのは、単純にその店が家からいからだ。

あと結構いから。新しいところに行くのも、会員登録やらなんかが煩わしい。

今日ババアのことを思い出して面倒だと思いながらクリーニングを出しに行った。

すると今日はあのババアが二人ともいない。

どうしたんだ。

代わりに違うババアが二人いる。初めて見る顔だ。

安堵のような、拍子抜けのような気持ちになりながら、スーツを出し、会員カードを渡そうとする。

出しているのになかなか受け取ってくれない。置くトレイもない。

どうやらババアの一人は新人のようで、もう一人のババアから教えを受けている。

「これはスーツ上下で…今日は割引だからこのボタン押して…」

ようやくカードを受け取って貰えた。

ん?ここは「いつもありがとうございます、○○さん」じゃねーのかよ。

カード名前書いてあんだろ。

あいい。新人だもんな。代金を払う。

レシートともに受け取り票が出てきて、指導役のババアが渡してくる。

はいありがとうございました。」

おう。

あれ、終わり?

いつもみたいに「受け取りはァ、○日になるんですけど、よろしいですかー?」って確認ないのかよ。

「○日できあがりです」だけでいいよ。

あのババアみたいにねちっこく「次いつこれます?もうちょっと遅い方が良いですか?×日はどうですか?」

とかしなくていいからさ。

おい、なあおい。

どうやら、いつものババアじゃなきゃ駄目みたいだ。

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