全然自分で音楽を選んで聞く文化がなかった子供のころ、近所の友達の家に遊びに行ったら、
ちょうどTMRevolutionのCDを買ったところらしくて、聞いてみるか?とヘッドフォンを渡された。
何度か聞きながら、聞き取れないところもあったので歌詞カードを見つつフンフン歌っていたら、隣で漫画を読んでいた彼に「歌ってんじゃねーよwwww」と笑われた。
音楽ってそういう楽しみ方するんじゃないの?と思って「あかんやろか?」と返したら、
「お前みたいなのがTMとか意味わかんねーからwwww」と全力でバカにされ、そのまま家から追い出され、首をひねりながらうろ覚えのTMを歌いながら帰った。
なんかシューッとしてバババッ、ズザーンって感じの歌だったと思う。
数年後に俺がガンダムの主題歌でTMRevolutionに再会したときには、彼の中で今アツいのはミスチルであり、TMは既にオタク向けのダサい音楽になっていたらしく、
自称心の広い彼曰く、お前みたいなのでもミスチルにさえ手を出さないなら許しておいてやるよ。みたいなことを言われた。
その後、アニソンなら頭のおかしい人からも許されやすいのかーと思って、見たことないアニメのアニソンもたくさん借りて来て、たくさん集める青春を過ごした。
彼と縁が切れて10年以上経つ今でも、どこから絡まれるかわからない感じがして怖いので、カラオケなどでは
「これは○○年に○○で使われていた(俺如きの耳にも偶然入ってしまう程度に広まった)曲です」と説明ができる曲以外を入れられないし、聞かれてもいないのについ説明してしまう。