2017-06-15

10年前のサレ妻が、うっかり「昼顔」観てしまった話

(多少のネタバレ含みます。)

不倫の話だと分かっていて観に行ったんだから、正確にはうっかりではないんだけれど。

ドラマの「昼顔」は大体観ていて、40代なりにキュンキュンはしていた。

それでついつい友人と映画昼顔」を観に行ってしまった。やめときゃよかったのに。

冒頭の甲とか乙とか出てくる合意書だかなんだか。

あれを見た瞬間、よみがえる古い記憶

あいうの、私も持ってる。

確かに書いてある、如何なる接触もしない…みたいな文言が書いてある。

映画観ながら、いろんなことを思い出す。


「一緒に蛍を見ていただけです。」

主人公のこの一言で、私は頭にカーッと血が上ってしまった。

ここからは完全に妻側の目線からしかストーリーが入ってこない。

困った、困った、事前に涙ポイントがいっぱいあるって聞いていたのに、私は全然泣けない。

それどころか、不倫している二人がどんどん軽薄に見えてくる。

頭の中お花畑な二人が本当に憎たらしくなってしまう。

クライマックスでは完全に妻のほうに感情移入してる私。

もうね、ただツライ。

気持ちが分かりすぎる、ツライ。

そして衝撃的な結末といわれるシーン。


から何?としか思えない私。

その後の主人公言動に、ただただしらけるばかり。

最後線路のシーンも私には理解できないし。

それよりその時私が考えていたのは、「映画終わったらどうしよう。」ということ。

だって隣で友人は泣いてるし。

何を話せばいいんだ?

友人は最初から主人公目線、私は妻目線

どうすりゃいいのさ…

結局映画終わった後、話を合わせるしかなくてしんどかった。

多分びみょーな空気、漂ってたと思うけど。

この映画脚本書いた人が、「不倫された側の痛みも描く」と言っていたけど、これはきちんとなされていたと思う。

ボートのシーンで、オーナーが「サレた側の想い」を代弁してくれた気がする。

言いたいこと言ってくれて、スカッとした。

不倫の何がいけないって、10年経ってもサレた側には心の傷が残るってこと。

そのせいで、せっかくお金払ったのに、映画全然面白くない。(笑)

不倫の話を聞いたって、なんとも思わないくらい心は回復していると思い込んでいたのに、ダメだったじゃないか

どんなに綺麗な女優さんが演じても不倫不倫、薄汚いものは薄汚い。

こんなお話で世の主婦が涙を流しているってのが気持ち悪いだなんて、誰にも言えない

私が元サレ妻だってバレちゃうじゃんか。

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