消費者として賢くなったというのはある。ネットで十分に下調べできるし、店頭で手にとってもこれは俺にとって必要だろうかと自問するようになった。それはまあいいんだけど。
問題は、「買わない」が目的になってきたことにある。貯蓄に回した残りの、少しばかりとはいえ使える余裕はあるのに、その使わなかったカネで何かするわけでもない。「勉強なんて意味はない」と嘯く中学生が、勉強しないかわりに「暇~」と言っているようなものだ。
好奇心にはカネを使わないと鈍くなる側面がある。「買わない」という自己満足の代わりに、Suicaの残高や財布の厚さの代わりに、俺は好奇心を手放したのだ。「良さそう」とブコメしてそれで終わり。みんなはどうだい。