あまりにも辛くて気力が充実してるときに少しづつしか読み進められない。男に生まれてすみません。
日本に蔓延る性差別や不平等が、レイプという一番どぎつい形をきっかけに語られる。現実的な女性の生きづらさがこの物語では最も端的かつ露悪的な形で描かれていくわけです。
女性は女性であるというだけで男性的価値観に支配され、それはそもそも男女の肉体差や、性欲の主体性の不平等さに基づいちゃっていて、だからこそ性や性器を恐れたり憎まずにはいられない。
このどうしようもないがんじがらめの絶望感はすさまじく重い。主役たちはなんとか前に進もうとしているようだけど。
あと早藤は死ね!!!!! トラウマ抱えてても全く同情出来ないすさまじいクズっぷりだよこれ。このミソジニストが日本の男性の象徴なの……?
それにこの物語で一番刺すべき、早藤要素の強い人間(酒を大量に飲ませて強引にセックスに持ち込もうとするクソや、立場を利用して無理矢理部下に手を出すボスとか)には届かないよなーこの話。もどかしいね。