2017-05-11

SNSを殺す

 ツイッターアカウントを消したい。

 消したいと言ったって、鍵も開けていない、フォローフォロワーともに1桁に過ぎないアカウントである。消したところでだれがわたしのことを気にかけるでもない。消せばいいのだ。わかっている。

 たしかに昨今はツイッターをしていないと入手しにくい情報というものはあるけれど(とくにオタクは)それなら新規アカウントを取得して企業系のアカウントのみをフォローするなりリスインするなりすればいいのだ。

 わかっている。わかっているのだけれど。

 今のアカウントは実のところふたつめで、はじめてのツイッターアカウントは今の10倍くらいのフォローフォロワー数だった(それだって悲しくなるくらいに少ないけれど)。なにかしらについて呟くとだれかがいいねをしてくれて、RT先で賛同してくれ、特別フォロワーであるということを教えてくれるようなリストにいれてくださった。わたしツイートが好きですと言ってくださった。確かにわたし承認欲求は満たされていた。

 ただ、同時に、どうしようもなく精神を摩耗した。TLに自分の求めていない情報が、だれかの思念が、生活が、どっと流れこんでくる感覚が苦手だと気がついてアカウントを消したのだった。

 気がついたのに今のアカウントを作ったのは、やっぱり、承認される蜜の味が忘れられなかったのだ(単に自分の考えていることを言語化する作業が好きだから、という理由だったらどんなにいいだろう)。わたしは今のアカウントではじめてブロックミュートという機能を使った。自分はこんなに苦手な方がいて、苦手なものがあるんだな、と思った。自分性格疲れた

 やっぱり、今のアカウント、消そうかな。消したらどうなるのか。新しいアカウントに鍵をかけて企業系のアカウントをリスインする。もういちどブロックし直すのは面倒だからツイート検索絶対使用しない(そんなことができるのか?)。アカウント連携しているピクシブはどうしよう。ピクシブの方も新しくアカウントを取得すればいいのか。絵描きならまだしも文体はよっぽどばれないだろう、多分。ピクシブピクシブか、ピクシブアカウントも消したいなあ。

 SNSアカウントをどれだけ消したところで生まれ変われるはずがないし、この承認欲求が消えてなくなることもないのだけれど、SNSアカウントくらい、殺して再生して殺すことを繰り返したって許してくれという気持ちもある。……

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