未だに死んだ友達の歳を数えている。
先に言っておくが、これはポエムだ。
15歳で死んだ君は今日30歳になるはずだった。
15歳だった俺は来週30歳になる。
15年経った。
15年も経ったのか。
君が死んだとき、
15歳だった俺は、
毎日途方に暮れ、
挙句、
あの世で君と久しぶりに再会し、
すぐに答えられるよう、
「実はさあ」といつものようにこたえられるよう、
毎日を楽しく生きることにした。
それから15年経った。
早い。
色々あったよ15年。
新しい友達ができて、
新しい家族も増えて、
行ったことのない場所に行って、
食べたことのないものを食べて、
好きな人ができて、
君に話したいことがたくさんあったけど、
ずいぶん忘れてしまった。
とりあえず今話したいことは、
なんだろう。
家を買ったこと。
君が死んでから。
結婚したこと。
俺はまだ少年ジャンプを買っていて、
ワンピースの連載は続いている。
そろそろまた解散すると思う。
来年の今頃には、
君が生きていた人生よりも
信じられないけど、
住宅ローンはまだ34年も残っている。