ガンかも知れないって言われてめちゃくちゃ検査した。今結果待ち。
不安で仕方がない瞬間と、別にどうでもいいやって時間とが入れ代わり立ち代わり。
若くもないのに不摂生だし思い当たる事が多すぎて自業自得なんだ。
ガンだったら治療費とか払えないからもう死に至るまでの日々を楽しく過ごしたい。
心残りはこの世界に何も貢献できなかった。子も作れる身体じゃなかった。
仮に産めたとしてもきっと私は虐待していただろう。
子の育て方が分からない。
喪服の死神を覚えているだろうか?彼の意見陳述は私の身の上を代弁しているような内容だった。
どれだけテストで頑張っても褒めてもらえない。
怪我や病気をするとこっ酷く怒られた。
大の親友が引っ越しする時、最後のお泊まり会で宿泊の許可が貰えなかった。
そんな育てられ方をした私に子を育てられる筈もない。
もしガンになったと言えばまた怒られるのだろう。
団塊の世代の年老いた両親が、いい歳をした娘を叱りつけるんだろう。
でも気にしない。両親に一番の恩返しができるかもしれない千載一遇の好機だ。
両親より先に死んでしまいたい。
最大の親孝行で最高の復讐になる。だから夢も希望もないことはない。
死ぬまでは精一杯生きるしね。ガンじゃなくてもね。