2017-02-15

平等に貧しくなろう」を若い人が真に受ける必要はない

上野さんの「平等に貧しくなろう」が炎上してるけどさ。忘れちゃいけないのは、あれが掲載されたのは今や老人ご用達メディアとなり下がった「新聞」とかい媒体だってことだと思うんだよね。

搾取されてる若者が、搾取してる当の本人で、社会保障を抜本的にカットされる前に逃げ切る気マンマンの世代人間から平等に貧しくなろう」とか言われたらそりゃムカッとするのは当たり前だよ。何ぶっこいてんだてめえらが持続不可能な仕組みを無理やり続けさせて若者搾取し続けるからこんな暗い未来しか描けねえんだろうがって思うのは当然だ。

だけどさ、あれが掲載されたのは新聞なんだよ。若い世代はもうほとんど見向きもしてない、もはや引退した老人しか真面目に読まない「新聞」っていうメディアなんだ。語り手の上野氏本人はそう意識してないかもしれないけど、紙面内容は確実にその新聞の購読層であるちょっと左がかった)高齢者層にウケるようにチューンされてるはず。

要するに、あの記事が「貧しくなろうよ」って語りかけてるのはあくまで「老人」であって、貧しくなるばかりの若者に向けては発せられてるわけじゃないってことだ。そう考えるとまあ許せなくはないかなって気にもなってくるんだよね。

そう考えると上野さんを叩くのは今じゃなくていいのかもしれない。膨らみ続ける年金財政が立ち行かなくなる時、高齢者層が痛みを受け入れなければならなくなる時は必ず来る。彼女彼女らの世代が「痛みを受け入れない」と発言したその時こそ、僕らは存分に彼女らを叩かなければならない。

あなたはあの時言ったじゃないか、と。

平等に貧しくなろう」と言ったじゃないか、と。

上野氏の言説が単なるきれいごとに過ぎなかったということが明らかになるのは、その時だ。

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