大人になると、ここまで「マイルドヤンキー」という言葉に直面するとは思わなかった。
学生時代まともだった奴は、俺含めて全員上京した。東京に限らなくても、全員北海道を離れた。
求人票を見れば、一般的な会社員と同じ時間拘束されるのに月の手取りが10万円とかいうアホな求人が山ほどある。そんなんでどうやって生活していけばいいのか。バイトしたほうがもっと貰える。
まともじゃない奴、つまり学生時代ヤンキーだった連中は全員地元に残る。
異常な地元愛があり、全員EXILEと漫画のワンピースが大好きで、
休日はドンキホーテで買ったフワフワを社内にゴテゴテ装飾したワゴンRでイオンモールかROUND1に行く。
この中には、上記の「拘束時間は長いのに月10万」の仕事をしている奴がたくさんいる。
そんな状況でどう生活しているのかは謎だが、こいつらは二十歳で即結婚する。
これまた謎だが、学生時代ブスだブスだとからかわれて男子の恋愛対象から除外されたブスと結婚するヤンキーが多いこと。
学生時代はびっくりするようなブスも普通に見れるようにはなる。
化粧したとたん、それまでそっぽ向かれていたブスが急に男にチヤホヤされるようになる。
大人になって久しぶりに再開して、急に美人になったブスと結婚してしまうヤンキー男がかなりいる。
学生時代散々ブスだデブだといじめていた女と、どんな気持ちで結婚しているのだろう。
女子は、学生時代まじめだったりブスだったりしたくせに中学や高校に入学したタイミングで急にヤンキー化してしまうのが多い。
田舎の女子学生にとって、ヤンキーと付き合うことがステータスだから、地味な自分を変えない限り学校での地位は上昇しない。
こうして、真面目だったり地味だったりしたのに急にヤンキーデビューしてしまった女子は
田舎から出れなくなり、月の給料手取り10万のイモかゴリラのような顔した体育会系ヤンキーと結婚することになる。
それでも彼らは学生時代の地位が大人になった今も続いていると錯覚したまま、幸せに暮らしている。
井の中の蛙とはまさにこのことだが、一生を田舎から出ずに終えるのでそれでいいんだろう。
学生時代にヤンキーデビューさえしなければ、田舎から出てもっといい生活が出来ていたのだが。
一方、田舎の限界を知って状況した俺たちは、田舎のヤンキーより良い生活はしているのだろうが
もうすぐ30なのに、誰一人結婚していない。首都圏は刺激が多くて、結婚しなくても一人で十分楽しいのだ。
イイ男を次々とっかえひっかえするようになってしまった。
一流企業に勤める美人だと、スペックの高い男と出会うことが多くて一人だけ選ぶことは困難のようだ。