2017-02-02

梅毒激増の本当の理由ホストクラブ枕営業蔓延

梅毒が激増してるというニュースが流れると、日本人悪者にしたくない層の連中が決まって「中国人爆買いのせいだ」と騒ぎ出す。

しかし、ちょっとデータを調べればそうとは言えないことが分かる。急増が始まったのは2011年からから中国人爆買いの時期とは3年ずれているし、また爆買いの影響であれば、それに陰りが出た去年は減ってなければおかしいのだ。

また、増えてるのは梅毒だけであるHIV新規感染者数は横這いだし、淋病クラミジアも横這い以下。嘘だと思うなら厚労省サイトデータ公表されているので確認されたい。

その原因をいろいろ仮説立てて検証した結果、「2010年を境にホストクラブ枕営業蔓延するようになったため」という結論けが行き残った。

以下、根拠

2010年ホスト業界環境変化

ヤングジャンプに7年連載され、テレビドラマ化もされた、ホストを題材にした人気漫画夜王」が連載終了したのがこの年だ。この作品ホスト業界一般化に多大な貢献をし、業界の拡大に寄与した。

その作品の中で、枕営業をするのは邪道という流れが最後まであったため、2000年代ホスト業界枕営業をするホストは少なかった。居なかったわけではないが、そういうホストは「枕ホスト」と呼ばれ、下の下とされた。安易に枕に走らず、太客に対してごくたまに枕を共にするくらい、の営業一般的だった。これは当時から存在している水商売掲示板サイトホストラブ」において、2000年代のうちはホスト枕営業のたれ込みが殆どないことからもわかる。(キャバ嬢の枕に関する話は沢山あった)

ちなみにホストラブは月間ユニークユーザーが240万人いる超巨大掲示板サイトである。この数は、Yahooニュースの実利用者数とされる200万人よりも多い。

しかし、夜王が終わると、枕営業ブレーキ役が居なくなり、枕に走るホストが急増。次第に「枕ホスト」という隠語業界から出てこなくなり、今では、「担当」「本営」「趣味彼」などのフレーズに現れるが、一人の女性客に複数ホスト枕営業し、ホスト複数女性客に枕するのがデフォルトとなっている。今やホストラブの掲示板はこの手の話題が大半だ。

またホストクラブの客層の世界では「枕されない客は最下層」という考え方がここ数年で一般化した。余程醜く無い限り枕されるはずという考え方から来ている。女性カーストの下には居たくない生き物であるので、脱出条件である枕の実践にかなりの力を注ぎ込むようになった。

ホストの客の大半は風俗嬢なので、風俗から梅毒を移された風俗嬢ホストと枕して移し、その翌日に同じホストが別人の風俗嬢に枕して移し、その風俗嬢が別のホスト風俗客に…という媒介ルートが出来上がってしまったのだ。

梅毒だけ増えた理由

これは梅毒の症状の性質と、今時のホスト毎日のように枕営業することと、その内容に起因する。

まず、ホスト枕営業では、ほぼ確実にゴムをつける。育てようとしている客を妊娠させてしまったら元も子もないからだ。これでHIVが増えない理由説明がつく。オーラセックスは生だが、オーラルでHIV感染するのは極めて稀だ。

次に、潜伏期間の違いと、治療難易度

クラミジア淋病オーラルでも感染するが、潜伏期間が数日と短いので、数人と枕した段階ですぐ気づける。一方、梅毒第一期と呼ばれる初期症状が出るまで3週間もある。人によっては第一期は無症状なので、その場合は第二期の症状が出始める3か月後まで待たないとならない。つまり症状が出るまで2桁人数の女と枕出来てしまう。

それでも淋病クラミジア梅毒ほどではなくても増えてるはずだが、これは病院に行かずに抗生物質をオオサカ堂あたりで個人輸入して病院に行かずに治してしまう人が増えたからだ。この二つは、抗生物質を1週間飲み続ければ確実に治る。病院に行かないと感染者としてカウントされない。

また、クラミジアは男の半分、女の8割が感染しても無症状なので、感染に気づかないまま何年も経過することが多いのもある。この場合感染者数にカウントされない。

そして、近年は咽頭クラミジアも増えていると言われているが、これは厚労省性病として集計していない。つまりカウント対象外

一方、梅毒第一期でもペニシリンを二週間以上飲まないといけないし、完治しない間に勝手に症状だけ収まって再潜伏して3カ月後に第二期移行、という事態が珍しくない。第二期になると病院に行かないと治せない。そこで梅毒感染者とカウントされる。梅毒感染者を見つけたら厚労省に報告が義務づけられているので、カウントしないわけにはいかないのだ。

まり梅毒けが増える環境が、ホスト枕営業蔓延によって整ってしまった。これが、2010年代梅毒パンデミックになっている本当の理由である梅毒の根源は中国ではなく歌舞伎町なのである

追記

もちろんホストクラブけが急増の原因だとは思っていない。学生風俗嬢の増加や外国人旅行者の増加も影響としてはあるだろう。ただ、この二つが主要因ならば、梅毒だけ増えるという事象につながらない。

ホストクラブ主要因説も弱いところがあるのは否めない。「ホストの誰々に梅毒移された」という告発が今でも少ないのだ。風俗嬢の誰々に~、ならよくあるが。

ただ、決定的な否定要素にまではならない。ホストが1日に枕できる人数と風俗嬢が1日に相手できる人数が大幅に違うので、ホスト梅毒を移されたと告発すること自体、かなりの特定リスクを伴うし、風俗嬢ホストと枕する前に相手した風俗から移された場合と見分けがつかないので、ホストから移されたことに気付き難いためだ。

ホスト業界も今さら禁止というわけにはいかないだろうが、試しに「三回指名されるまでは枕しない」というレベル自主規制をやってみてはどうか。歌舞伎町ホストクラブ協力会が音頭を取って。きっと、有意抑制効果が出るはずだ。

  • 横だけど、 http://www.asahi.com/articles/ASJ2H7D7HJ2HUBQU00B.html 国立感染症研究所(感染研)のデータによると、日本の感染者は1948年には22万人近かったのが、治療薬の開発などで激減。...

  • HIVはそもそも女性は元々物凄く少ないからなあ つーか梅毒も(HIVほど極端ではないけど)男性の方がずっと多いのに 何故女性ばかり問題視するのかねえ

  • なかなか面白かった。 潜伏期間やフェラ経由でも高確率感染するあたり、本当にそうだと思う。 その上で個人的体験での話になるが、増えてる1番の原因って援交経由の感染じゃないか...

    • それもここ数年で突然増えた訳じゃなかろ やはり海外経由ってのが妥当じゃないかな

      • 持ち込んだのは海外人かもね。 ただ梅毒って潜伏期間、自覚症状の無さ、感染率の高さと三拍子揃ってて、 『不特定多数の相手とセックスする人』が感染するとほんまあっという間に広...

        • 元増田です。 援交も外国人も拡大に寄与はしてるだろうけど、決定打とは言えない。90年代から援交が急拡大したけど、その時期から梅毒が増えだしてはいないし、外国人についても増...

          • そもそも中国で梅毒が流行り出したのは最近。 その影響を受けていると考えるのが妥当だと思うが (勿論日本に来る中国人観光客だけではなく、中国に観光なり仕事なりで行って持ち帰...

  • 要因の一つかも知れないが、主因としては根拠が弱いような。 (一部とはいえ)ハッテンを含むゲイ文化とか、あるいは昔からいる不特定多数と性交する人がいくらコンドームするよう...

  • クソにはクソで対抗して、怒られたらあっちが先にいってきたんだもん!って言えばいいわけか

  • https://anond.hatelabo.jp/20170202072808 ホストを規制すると今社会問題になってる梅毒も抑えられるよ、という内容

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