2016-12-30

しょーもない事でまだ赤子だった我が子の行いに遺恨を残している

あれから数年たったのに年末になると毎年思い出している。

年末私は閉店間際の肉屋にご馳走を買いに来ていた。

旨そうな黒毛和牛達が軒並み半額になり、霜降りに魅せられた私はたまにはステーキを食べようと思い、半額で一枚千円と二千円のステーキの間で揺れ動いて、しかしやっぱり千円にしようかなぁとモヤモヤと考えていた。

するとそこにプリン頭にスエット息子二人は金髪の絵にかいたようなヤンキー母子が通りかかった。

大きな寿司桶を抱えている8才くらいの息子を殴り「斜めに持つな!テメー責任とってそれ全部食えよ」と言いながらふと肉を見て「旨そうじゃねーか買って帰るか」と二千円のステーキを五枚買っていった。

富豪の買い物だ…寿司も高そうだったしヤンキーって意外と金あるんだなと衝撃を受けながら私は千円ステーキ二枚を買い家に帰り焼いた。

ステーキはとても旨そうだった、旦那と私、子供はまだまともに食べられないので私のを少し切ってあげればいいと思っていた。

しか和牛の旨さに魅せられた息子は「もっと!もっと!!!」と大騒ぎして私は一口しか食べられなかった。

しかも口一杯に頬張ってくっちゃくっちゃしていた息子はベッと吐き出した。

今でも年末に売り出されるステーキを見ると思いだし、黒毛和牛ステーキを食べたかったと口の中によだれが出て、数年前の息子に吐くなら食うなやと脳内突っ込みを入れてしまう、ついでに何故かヤンキー親子の思い出まで鮮明によみがえる。

でも何故かあれ以来ステーキを見ると悲しくなりステーキに手が伸びず年末年始手巻き寿司や魚介鍋やすき焼きに行っている。

私はあと何年たてば年末にこれを思い出さなくなるのだろうか。

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