2016-12-13

地味な凶悪犯罪を見た

同僚と会社の近くの居酒屋ランチを済ませて戻る途中、橋の欄干に停められたロードバイクに触ってた男が逃げるように立ち去るのを見た。

泥棒さんかなと思ったが、ロードバイクの近くに来たとき、何か落ちているのに気づいた。

それは前輪のクイックリリースの軸だった。

よく見るとブレーキクリアランスも最大に広げられている。

こんなん走り始めは気づけないから、前ブレーキ効かなくてあせって何かの拍子にバウンドしたら前輪が外れて最悪死ぬかもしれない。

そう思うとゾッとした。

とりあえず持ち主いないかなと周りを見たが見当たらない。

イタズラされて危険状態ですよ、と教えてあげたいが、メモ紙も持ってないし、午後イチで打ち合わせがあるので待ってもいられない。と言って黙って立ち去ったら、持ち主の命が危ないかもしれない。

持ち主に明らかに状況をわかってもらうために、フロントフォークを持ち上げて前輪を外しておこうかなと思ったのだけど、そんなの事情を知らない人から見たら完全にイタズラしてる奴らに見えてしまう。

こんなとこ停めるならクイック使うなよもう、と心の中で毒づいたとき救世主現る。

通りかかった警官(なんと柳沢慎吾に似ている)に状況を説明して引き継がせてもらって、職場に戻った。

しかしこっちが複数人で良かった。一人だったら慎吾ちゃんから見て怪しかたかもしれない。

午後イチには間に合わなかったものの、「人命に関わる対応をしている」と電話入れてあったので15時スタートに打ち合わせをリスケして事なきを得た。

自転車乗ってるみなさんは、そういう可能性があることも覚えといてくださいね。あとクイックリリースはイタズラ防止機能のあるやつにしましょう。

ふと、慎吾ちゃんは結局あの後どうしたのだろう、と思ったが、公権力には別の選択肢があるのかもしれない。

とりあえずありがとう慎吾ちゃん。

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