2016-11-30

泡姫物語

前史

田山(仮名)は典型的オタク女子であった.漫画好きが高じ絵を好んで描き,SNSでは他のオタク女子交流をしていた.

文系私立女子大に通っていたこから田山SNS上で知り合った理系国立大学である安室(仮名)に興味が湧き,彼と付き合いはじめた.

そのうち安室の影響からか,彼女プログラミングを始め,安室の友人とのTwitter上での交流も増えていき,ついに有志が主催するプログラミング勉強会に参加するようになる.

転機

田山勉強会に参加するようになると,SNS上で彼女を知っていた人間は実際に彼女が女であることに興味を持った.

理系大学の男女比はおおよそ6:4であり,情報工学を専門とする学部ではさらに男女の偏りがあることからもわかるように,勉強会に参加する女性は多くなく,なおさら田山存在を輝かせたのだ.

勉強会への参加を重ねるうちに自尊心を満たし,かつプログラミングへの自信を持つようになった田山は,一方で勤務先への不満を募らせるようになり,ついにエンジニアへの転職を決意する.

変化は自ずと訪れるものだけではなかった.田山はそれまで付き合ってきた安室から別れ話を切り出されたのだ.こうして,田山は公私ともに新たな一歩を踏み出した.

漂流

意気揚々エンジニア転職した田山は,当然ながら初心者であり慣れないプログラミングに戸惑うことも多く,上司彼女に対し厳しかった.

田山は以前にも増して積極的勉強会に参加した.もはや何かを修め,自分能力を高めるためではない気がしたが,彼女は参加を続けた.

勉強会に参加をすることそのもの彼女自身を高めていった.SNSフォロワーは増え続け,描いた絵への評価うなぎ登りだった.

ある勉強会に参加していた田山は,地方から東京求職していた北川(仮名)と知り合った.北川技術力はあるもののどことな怠惰な男だったが,そういった態度も含め田山は彼のことが気に入った.

職場SNSギャップで溺れていた田山は,もしかすると助けを求めていたのかもしれない.田山北川は付き合いはじめた.

オリジナル小説の構想があってここまで書いたものの,先の展開が思い浮かばなくなった.どうせワナビのなり損ないが増田にいるだろうし適当に続きを書き加えてくれ.

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