先日、息子(6歳)と祖母と3人で地下街からビルへ抜けようとしたとき
どうせ、すぐ先のエレベーターで待つことになるだろうと考えて
祖母と息子を前に行かせて、女性に「手伝いましょうか」と声をかけてみた。
「ありがとうございます。エスカレーターはちょっと乗れなくて」。
隣に短いエスカレーターがあっても、乗るタイミングが難しいようだった。
少し体を支えて手伝う。
階段は10段ほどだったので、すぐに降りることが出来た。
多少、周囲の目が気になったし、店員さんが「しまった」という顔をしたのが印象に残った。
女性と別れて、エレベーターを待っている息子らの所へ戻ると、息子が一言。
「おとうさん、やさしい」。
さすがに照れるけど、それ以上にハッとさせられた。
個人的には、ボランティアにも入るかどうかわからない手助けだったけど、
でも、父親が社会と関わっている姿、特に地域のボランティアに参加しているのはあまり見せなかった。
休みは子どもを連れて遊びに出掛けるし、学童や地域の祭りなどで〝やらされている〟役目はあった。
ほかのお父さん方も子どもにボランティアしている姿を見せているんだろうかと、ふと考えた。
それからは、子どもと公園に行くと、iPhoneばかりしている親たちではなく、
近所の高齢の人たちの輪に交じり、落ち葉の掃除を手伝うようになった。
また、子どもが綺麗な公園で遊んでくれるのも、地域の人たちの力があってこそだと思う。