2016-11-15

カラオケナイト営業マンとは

 カラオケナイト営業という、実際に就職するまであまりにも情報がなく、

カラオケ 営業」「カラオケ ナイト営業」「カラオケ 営業マン」とかでググってもろくに情報出てこないし、

転職会議みたいなサイトでもあまり語られていないようなので、是非これから就職する方や検討してる方の参考になればよいかな、

と思います

 ちなみに僕自身は合わな過ぎてすぐ退職しました。

 そもそも「カラオケ営業」ってチェーン店カラオケボックス営業にいくのでないの?と思いますが、もちろんそういった部署もあります。今回はそちらではなく、「ナイト営業」に特化してお話します。

ナイト市場」とか「ナイト」向け営業というものは夜の水商売相手営業を行うことをさします。

具体的にはスナックキャバクラ、バー、居酒屋などにカラオケを使って貰いますメーカーによってはナイト専用の機種があるくらいです。

市場的にはどんどん縮小していっていると在職中言われていました。年々繁華街はどこも閉まるお店が多いので、

それによってターゲットとなる店舗も少なくなっていっています

 就業時間自体は、夜のお店相手ということで、「基本的に」午後から出社して、夜中から朝までというのがベースです。

また、終電過ぎまで業務があることが多いので、社用車通勤という形のところが多いです。

 扱う商材はカラオケ本体販売もありますが、レンタルが主流です。

レンタル場合カラオケ本体スピーカーマイクテレビなど周辺機器一式と楽曲

月額使用料が込みで一台3万~高くても6~7万くらいが相場です。

会社事業所によっても違いますが、大体1人60店、多い人では100店以上持つ人がいます

 業務内容としては、大きく「既存向け」「新規向け」と2つあります

・「既存向け」は日々の定期訪問故障などの対応メンテナンス、集金など、 BtoCのルート営業のような業務です。

また、旧機種から新機種への機種変更提案をしたりして、月額UPを狙います

・「新規向け」とは、文字通り新規のお客さんを獲得する為の活動です。

飛込みで一件一件訪問していき、カラオケを使ってないお客さんへの提案、もしくは他社のカラオケを使っている場合は切替て貰うよう提案することです。

ちなみにカラオケレンタルは5年契約であることが多いです。なので他社から切り替えてもらうのは難しいんですが、

ここはかなりグレーな手段でなんとかすることが多いです。

以上がなんとなくの業界業務概要のようなものです。

しかしたら会社によって微妙に異なるかもしれません。

では、実際僕が業務を行っていた支店での話を、

具体的な仕事の内容や実情を書いていきたいと思います

ちなみに今から書く話は2~3年前の話なので、今現在の実情とまるっきり同じとは限りません。

正直、かなり辛かったです。

就業時間

まず、先ほども書きましたが始業時間は午後~夜中という完全な夜型になります

しかし、研修本社業務さらに午前しか誰もいない時間がないお店への営業工事など入ると

午前からの出社になりますし、終電という概念がないので平気で2時3時まで残業があります

有休の取得も、取り方が誰もわからいくらい取れませんでした。

そして土曜日故障メンテナンスにし備え当番制での出勤がありました。振替で休みは取れましたが。

業務内容

 営業なのでしょうがないですがノルマに追われる日々で、それに加え営業にはメンテナンス工事までやらされます

工事、というのは、カラオケの設置工事のことです。

スピーカー線の配線からスピーカー本体テレビの取り付けまで行います

これがなかなか大変な肉体労働で、工事現場のような作業です。

天井裏にもぐりこんでスピーカー線を張り巡らせ、電動ドリルを使って天井や壁面にスピーカーテレビつけます。

また、大体汚いお店が多いので(綺麗なお店でも天井裏は汚い)、ゴキブリネズミしょっちゅう出会います

上司からノルマで詰められて精神的にやられた後、メンテナンス工事で肉体的に疲弊するのはかなり辛いです

 手集金と言われる、直接月額のレンタル料を回収しにいく業務も大変です。

口座引き落としするにも口座が無い、もしくは引き落としを嫌がる。振込みだと未払いが発生する可能性がある

などの理由で、直接集金しにいくのですが、一軒一軒貰いに行くのはかなりの時間がかかり、

約束の集金の日にいない、いても払わない、などのトラブルもありなかなか全店集金出来ないという現状もあります

また、どんどん延滞がたまっていってしまうこともあり、この場合営業も上から詰められました。

 新規のお客さんを獲得する為、飛込営業はかなりの頻度であります

また、相手水商売系のお客さんが多いので、馴れないとかなり怖いです。

怖い人も多いです。僕も何度も怖い人に怒られました。というか、お客さんにはヤ○ザ人もいます

・社内

そんなカラオケナイト営業で働く社員の方々ってどんな人なのでしょうか?

僕のいた支店に関しては、社内の人は酷かったです。

普通サラリーマン生活を送ってきてないので、社会人的には何も尊敬できない人ばかりでした。

学生時代軽犯罪自慢をしあったり、ノンアルコールビール業務中に飲みまくる半分アル中かと思われる人など、

中には先ほど書いた手集金のお金横領してクビになる人などいました。

僕のいた支店に限った話ではなく、伝え聞く話でどこも同じような雰囲気だと思われます

なので、辞める人はそこそこいましたし、最初に書いたとおり僕自身もすぐ辞めました。

なので人の入れ替わりは多く、それに伴って異動も多く、毎月人事異動通達が流れていました。


ネガティブな話も多いですが、僕が在職してた時の実情は酷かったし、あまり目立たない業界の目立たないナイト営業という分野なので、

少しでも本当のことを知って欲しいという思いから書きました。

合う人には合うと思うが、合わない人にはとことん合わない業界だと僕自身は思っています

中にはずーっとカラオケナイト営業をしてるおっちゃんもいます

自身は「カラオケ好きだから」くらいの理由就職して偉い目にあいました。

そのときトラウマ(は少し大げさかもしれませんが、)で、今ではカラオケが大嫌いです。

以上、カラオケナイト営業とはこういうものだよ、という紹介でした。



追記

その2も書きました

http://anond.hatelabo.jp/20161116112222

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