2016-10-31

こんな糞上司のどこがいいんだ。

http://anond.hatelabo.jp/20161027142849

非実在案件乙。

「ぼくがかんがえたさいきょうのじょうし」がどんなものかは理解したが、中間管理職はそんなに甘くない。正直1から10まで見事に理想真逆のことしか書かれてない。部下から見た理想と、中間管理職理想が、どの程度かけ離れてるか。こんなに酷い上司像が1500ブクマ共感されてしま現実恐ろしい恐ろしい

これから書くことは、「何もわかってない若造がエラそうな口叩きやがって」って新橋の高架下で安酒あおって上から目線講釈をたれてる40歳中間管理職、という設定の「妄想」だ。決して現実ではない。非実在フミコフミオ。でもEDじゃないよ。あ、XVIDEOSは大好きです。

あ、あと、社畜自分の頭で考える事が出来ない大脳が壊れた豚とか、起業起業!さっさと瞑想しばくぞ!とか、そういうのはいらないのでお帰りください。帰れ。

初めて上司になって1年が経った

酷い。タイトルから臭い。30歳営業自分のこと「上司になって」とか表現してるのは社会人としてどうよ。「管理職」とか「部長」とかだろ。年齢自体フェイクか?

かいところまでとことん効率

あー、効率大事だよねー。大事大事

アナログで書いたり打ったりしていた書類

この手の効率化は大概自部署だけで収まらない。裏を返せば影響範囲が自部署だけの効率化なんてたかが知れてる。

書類関連のデジタル化なら、関連各所に問題提起し、打ち合わせを重ねて書類フォーマットを詰めて、フォーマット変更で影響を与える他部署に筋を通す。書類の種類によっては法務とも相談。無事デジタル化に至った場合は、関係部署説明、規模によっては資料作成し社内説明会を開く。

この中で君の仕事は、問題提起効率プロジェクトメンバー選定、他部署上層部との調整、説明会での背景説明までだ。管理職として一線を退いた以上、具体策は現役に任せる。ツメが甘いなーと思っても、どうしても納得いかないところ以外は一歩ひいて我慢する。細かく指示を出すのはNG裁量はやる気の源。自分が部下だった時を思い出せ。

その他の細かい事は部下の仕事になる。それだけの負荷を部下に与えて尚、トータルでの効率化が達成されるという信念をもって、上層部の説得や外部折衝を根気よく続ける。重要なのは、その信念を誇示し続けて、チーム全体の効率化に対するモチベーションを保つこと。

こんな時代になっても尚アナログだったものは、大体面倒臭い理由がある。関係各所の都合の調整。つるし上げ。吐くほどの高負荷。板挟み。上層部は「効率化!効率化!」と簡単に言いやがる。いざ終わってみるとデジタル化って意外に成果が出ない。大概の場合アナログより制限が多くなるので管理は楽になるけど、現場は使いにくくなる。しまいには昔の方が良かったとか言い出しやがる。きっつー。

あ、フィクションからね。これ。

せめてエクエルでと関数マクロを組んでその人が理解するまで家庭教師みたいに一緒にやった。

アウト。管理職業務エクセルシートを作成するのは完全に悪手。もし不都合があったとき、部下は上司メンテナンスを依頼するのか?自分が依頼した修正で居残っている上司がいる状況で、君は先に帰れるか?結果、メンテナンスは部下に任せる事になるが、他人の作ったエクセルシートのメンテナンスがどれほど苦行か。

この場合、どんなに自分で作りたくてもエクセルシート作成は部下に任せて、自分問題点を伝えるのみにとどめる。なぜか知らないが、エクセルシートって、若手で作りたくてうずうずしてる奴が一人くらいいる。重要なのはそういうのが好きそうなメンバーを見極める事。うまくハマれば、多少細かく指示し出しても、めっちゃ楽しそうに仕事してくれる。まぁ、これはメンバーに恵まれた感あるけど。

あ、フィクションからね。これ。

(追記;もし仮に文章下手で「関数マクロの使い方を教えた」って意味で書いたんならもっと酷い。エクセルは出来る奴に組ませて、その他の人間運用するものだ。わざわざ出来ない奴に関数マクロを教える意味がない)

パソコン関係ではなく、細かい手順やルールまで「そもそもコレなんのために必要?」を毎回やって、徹底的に無駄を省いた。

閉口。さすがに簡略してると信じたいが、手順やルールまで事細かに「そもそもコレなんのために必要?」って、上司に言われてムカッとしない奴がいるか自分に当てはめてよく考えろ。どんなに丁寧に言ったとしても、そもそもこのニュアンス自体NG

この手の効率化は、いかモチベーションを持たせるかという心理戦になるので非常に面倒くさい。管理職になった以上、その業務プロ担当部下であって自分ではない。ならいっそ無知を演じて、「これめんどくさいよねー。いらなくない?」くらいから会話を始めて「実は自分も~」みたいに釣る。言うは易し。デジタル系の自動化とかならともかく、手順とかルールについて、余計な負荷を与えてまで効率化を促進させるのは、かなり骨が折れる。というか心が折れる。というか折れた。きっつー。

あ、フィクションからね。これ。

定時退社おばけになった

あー、定時退社大事だよねー。大事大事

定時がくると「定時ですよ~定時ですよ~」とフラフラ部署を歩き回るおばけになった。残って仕事をしている人には簡単に何をやってるのか説明してもらって、明日でも大丈夫そうだと自分判断したものは「明日明日!」と言いながら退社を催促した。

うん、ごめん。なんか、この上司ウザくね?

まず「残業中に上司業務説明する」という負荷を部下に与えてる事に気づけ。何回も言うが、業務プロは部下であって自分じゃない。大丈夫かどうかを管理職とき判断できるなんて、勘違いも甚だしい。誰だって早く帰りたいんだよ。今日9時でイベントが終わるんだよ。スタミナMAXなんだよ!12万位ボーダーギリギリなんだよ!!ここはフィクションじゃねーんだよ!!

上に書いた効率化も、ひとつひとつ作業が十数分早くなるだけだけど、地道にいくつも積み上げていくと、慢性残業部署だったのに今では定時退社が当たり前になった。

Oh...Fantasy...効率化しただけで定時退社ができるなんて考えはお花畑だ。1つの原因を潰して1つの結果を得るなんて小学生でもできる。

残業の原因は千差万別。いろんな病気を「風邪」と十把一絡げにしてるのと一緒。風邪における総合感冒薬の役目は、病気を治す事ではなく症状を緩和する事、病気を治すのは自分自身残業も同じ。帰りやす空気だけ作って、あとは自浄作用を信じる。見てきた中で数少ない成功例は上司が早く帰るパターン。週に1日でもいいかスパッと帰ってしまうだけでも効果があるらしい(ここだけ伝聞なのはしろ。世の中そんなにうまくはいかないんだよ)。あ、外出直帰は効果があったなー。打ち合わせ5時くらいに終わって「直帰ね♪」とかやってると、この文化はかなり簡単に浸透した。敵は社内上層部。戻ってこいって言われりゃ戻りますよ。もちろん。死ね

雑談積極的にした

一言だけ。人によるだろ。以上。

お礼を心掛けた

仕事をやってくれた皆さんに「ありがとう!」「ありがとうございます!」「助かりました!」を絶対に欠かさないようにした。

これは合ってる。声掛けしてるうちに心から本当に感謝するようになる。どんな小さなことでもお礼大事

ただし「!」の表現に一抹の不安が残る。小さな事には小さくお礼、大きな事には大きくお礼。些細な事で「上司から大袈裟にお礼されて嬉しいか?年上部下ならなおさら相手自分立場はよく考えろ。

クレームは受けるのも発するのも自分に集中させた

客先からクレームは全部自分に繋いでもらうようにお願いし、逆に、客に一言モノ申したい時や、他部署への申し入れも、自分に一本化した。でも、処理の進捗や細かいニュアンスは、可能な限り発端の担当者には伝えた。

あほか。やれるもんならやってみろ。管理職になった瞬間、雑務は5倍、会議10倍に増える。お前は社内上層部との会議中にクレーム対応できるんか?あ?

クレーム対応は、重大さを正確に判断して必要タイミングで出てくのが基本中の基本。相手を見極めて戦略的謝罪担当営業謝罪技術担当と同行で謝罪上司も同行で謝罪ジェットストリーム謝罪。これマジ有効高度経済成長の中、歴戦の日本企業戦士あみだした渾身の必殺謝罪なめんなよ。

これも管理職必要以上に部下の業務干渉する最悪手。特に対応進捗管理営業の手腕の見せ所。管理職はまず部下を信じる。裁量はやる気の源。「失敗したら即相談」できる空気作りが重要なんだけど、これは未だに難しい。人間誰しも失敗は隠したい、重大なら重大なほど。なんつーか、そいつが育ってきた環境による感じだよなー、これって。

ここで一番重要な事。全部自分を通させるべきなのは「得意先」ではなく「社内上層部」だ。本当の意味で部下を守るってどういう事なのか、もう一度考えてみろ。本当の敵は身内にあり。しかし部下には理解できない。きっつー。

有給おばけになった

上の定時退社と一緒で、有給の取得率を上げるために「有給有給~」と意識して声掛けをした。

だーかーらー。「有給有給~」と意識して声掛けをするだけで、有給取得率が上がるとか、どんな人生イージーモードだよ。福山雅治かよ。寝言は寝て言え。定時退社同様、直接的に解決する方法なんてない。子供行事有給とる文化根付かせたいなら、まず自分が取る。上層部にどう思われようとも、子供風邪病院に連れてくためだけに有給をとる。んでもって、本部長に「あいつ、いっつもいねーなー」って言われる。部下からは「本当っすねーw」って笑われる。上層部と部下の潤滑油になれるなら、それこそ理想中間管理職だ。

仕事をお願いする時は必ずその前後を伝えた

「これやって」「あれやって」ではなく、例えばデータの集約なら、それが誰からどうやって集めたデータで、集約した後にどんな場面で活きるのか、それを全部伝えてからお願いした。締切日は、自分が一旦頭に浮かんだ日付より3日ほど前に設定するようにした。

ここまで読んでればわかるだろう。明らかに管理職の職域を逸脱してる。こんなことしたらモチベーションは確実に下がる。各担当はその業務プロ、まずは部下を信じる。管理職は、締切日を担当見積もらせた上で全体把握して調整する。ただし、どう考えても常識から大きく逸脱してる場合のみ修正。また、新人とかが締切バッファ計算してなさそうなら、バッファは設けさせる。

仕事に対する時間見積もり」は社会人として最重要スキル。これができないと、他にどんな突出した能力があっても社会人として無能時間見積もりスキル経験しか身につかない。まぁ、これはいくらやってもできない奴もいるので、時間見積もりが得意な他メンバーとセットにしてアウトソーシングさせる。

重要なのでもう一度。上司時間管理にまで直接口出ししたら、その部下のストレスは倍増、モチベーションは半減する。自分が部下だった時を思い出せ。

必ず最後に帰った

はい、最悪ー。ここまで読んでるなら、もはや何も言うまい。顔洗って出直してこい。クソが。

ただ、まあ、1対1の会話を如何に成功させるかは、かなり重要なんだよなー。早めに外出先に出かけて喫茶店で30分くらい時間を潰す形で雑談とか、朝早めにきて早出メンバー雑談するとか、4時くらいに外出の打ち合わせ終わったら1時間くらい喫茶店でだべって直帰とか。ただ、これも人による。

んー。偶発イベントではあるけど残業メンバーでの雑談って、確かに濃厚で有用なんだよなー。なので、「時々(週2~3日位)最後に帰る」位にしとけ。

飲み会企画した

これは人によってはウザいかもしれないけど、~行くお店は、一人一人交代で好きに候補を挙げてもらった。

解ってんなら書くなよ。これも人による。ちゃんとした関係を築けてるなら悪くはない。まぁ、固定メンバーにはるけど、一回でかなり濃厚に情報交換ができる。

ただ「可能な限りで少し多めに払った。」はあほか。年上部下だと若造なのにお前より金もらってるアピールになりかねない。ここまでの話読んでると、そこら辺の微妙空気をちゃんと読んでるやつには思えないんだよなー。。。大丈夫か?

自分仕事絶対妥協しない

もう、なんかさ。ここにきて、まさか仕事ができる俺かっこいいアピールとか?

こんな青臭い当たり前のこと、最後にわざわざ書くなよ。読んでるこっちが恥ずかしいわ。そもそも自分仕事ってなんだよ。中間管理職なめんなよ。

まぁ、なんつうかさ。

その青臭さ嫌いじゃないよ。

君が、いつか本当に管理職になったら、肩肘張らずにいろいろ頑張ってみな。

ボンクラだと思っていた上司が、突然スターになったりするんだぜ。


あ、フィクションからね。これ。


(追記)中間管理職がわかる良エントリタイムリーに上がってたので上げとく。

http://blog.tinect.jp/?p=32469

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