ブラック企業からホワイト企業に転職成功した自分に言わせると、ブラック企業はそもそも工数管理がおかしい。
例えば「一ヶ月でこの商品を作ってください」とクライアントから言われたとしよう。
ブラック企業「(一ヶ月=30日間、土日祝定時外の労働時間含め工数を組み)できます!やります!」
ホワイト企業「(一ヶ月=月~金の定時内の時間で工数を組み)できます!やります!」
そして本来の「残業」っていうのはこのホワイト企業の考え方で工数を組んで、エラーやミスによる工数追加で発生するもんなんだよ。
更にひとつ上のホワイト(というか、工数管理能力の素晴らしい人が一人いる)となると、こうしたエラーやミスが発生することを前提として余裕を持った工数を組む。
仕様追加を申し入れられると「納期の延長、もしくは開発費用の追加」を提案する。
更にひとつ上のブラックともなると無茶な仕様追加・変更を「同じ工数でやります」とか抜かす無能上司がいる。
こいつが最悪で、クライアントとか自分より上の人間にはヘラヘラして「大丈夫です!できます!」とか抜かしといて「じゃあやっといてね」って部下に丸投げだからな。
納期の延長も開発費用の追加もないから今までと同じ工数と賃金で仕事を回さないといけない。
だからサービス残業だの過労死レベルの労働だのが強要されるんだよ。
最初からキツキツパンパンの日程で工数計算しつつ、エラーやミスによって発生した追加工数を一従業員に押し付けて「じゃあお前やれね。お前のせいだから残業代なしね」ってのがブラック企業の考え方。
人間なんだからミスはあるし、どんな物だって自然だって常に希望の状態であるとは限らないからエラーが起こる。
もしミスもせずあらゆるエラーも回避して一切の時間を無駄にしないような超優秀な人間だったらとっくにブラック見限って別の会社行ってると思えよ無能上司は。
というか、参加する社員の能力も把握せず、できないことを引き受けて「この本1日で読んで覚えてきてね」ってアホか。そんなんできたらもっといい会社に(以下略
こういうブラックでノータリンなスケジューリング文化が当たり前になってるから定時退社が無理なんだろ。
追加仕様やら追加注文に関してはちゃんと追加料金取れば残業代支払ったり人を雇ったりできる。
「金に関して言うとがめついと思われる」とかいうアホは平社員に戻って黙々とデスク作業してろ。
金を稼ぐための仕事なんだから金に関して交渉して、できて当たり前だろ。
年功序列でうっかり上司になっちゃってお給料増えちゃったけど何も勉強しないもんねって奴多すぎ。
上司になってそれなりの金をもらうからにはそれなりの仕事しろよ。調整も業務の一環だろ。
とか言ってる俺も、転職するまでこうした考えに至らなかったノータリンなんだけどさ。
残業しなきゃ仕事おわんねーし仕事頑張っちゃってる俺ってビジネスマンカッコイイハイになってたからな。
給料?転職してから上がったよ。俺みたいなもんでもこんなに稼げるのかって思ったね。
今までクソ無能上司に「お前は使えねーな」って言われてたからこんなもんで仕方ないのかなって思いつつすげー勉強頑張ってたよ。
そしたらいい感じで転職できちゃって有能ホワイト上司に「君は頑張りすぎるから気を付けて」とか言われる。
最初言われた時「はぁ?」って言ってしまった。こんなことガチで言う奴いたの?都市伝説じゃないの?みたいな。
定時退社無理ってやつはブラック企業に飼い慣らされすぎなんだよ。