「習慣は「なぜ続かないんだろう」じゃなく「なぜ始められないんだろう」と問うところから」
5年後に成し遂げたい目標を定めている。やり遂げるためにはコツコツと積み上げていく努力が欠かせない。成長を積み上げて成果を挙げ続けられるような自分になりたい、そういう理想がある。毎日自分を鍛え生産性を高めるために、身に付けるべき習慣がたくさんある。運動の習慣、学習の習慣。それぞれに充分な時間も確保したい。心を鎮める時間、自分の成果を振り返る時間、自分の将来を計画する時間、遊ぶ時間、働く時間、学習の時間、寝る時間、食べる時間。でも現実は全く成長しない、理想とかけ離れた現状に気持ちだけ焦る。やりたいことがやれない悩み、焦りが消えない。そのくせ何の習慣も身についていない。振り返って「なぜ続かないんだろう」自分はダメなやつと落ち込む。忘れっぽくて、飽きっぽいから、やろうとしたことがすぐ尻すぼみで消えていく。根性なしで、メンタルも弱っちいから、ちょっとしたハプニングや予定変更で気持ちが萎える。「やる気が足りなくて」「心が折れて」所詮自分はその程度で、面倒だから諦めてだらしないままギリギリで毎日をごまかして過ごしてる。
続けるにはどうしたらいいんだろうとずっと考えてた。そうしているうちにどうせ続かないから、まず始められない自分に気づいた。始まらなきゃ続くもなにもない。そもそも続くっていうのはどういう状況なのか見直した。作業にはまず始まりがあり終わりがある。継続は、まず始めること、終えること、そしてそれを繰り返すことで成り立つ。終わらせない、途絶えさせない、のではなくて、きっちりと区切りをつけて一旦終える。それをまた始める作業を繰り返せばいいのだ。続けなければと意識すると、間が空いた瞬間に途絶えたと感じてしまう。その意識が勝手に継続を終わらせてしまう。次が始まればそれは続いてる。作業は終えなければ仕上がらない。作業は一度ずつきちんと終える、が、その繰り返しは止まらない。継続するとはそういうこと。習慣を身につけること、何かを継続することを目指すなら、どれだけ早くまた次のサイクルを始められるかに心を砕くべきだ。
どうやったらすぐに始められるか。始めるためのハードルを下げればいい。始められない理由をなくす。どうして始められないのか。心理的な問題は、面倒、不安、恐れ、忘れ、うまくいったことがない、成果が感じられない、成長が感じられない、途中でやめたくなる、つまり作業を終えられない不安とやる意義を見失うこと。物理的な障壁は、時間がない、場所が悪い、体が動かない、やり方がわからない、準備ができていない、つまり必要なものが足りない。どう解消するか。成果と成長を実感できる仕組み、必要な道具や時間や労力を最小限にする工夫があれば良い。究極的には手間も時間もかけずにいつでもどこでも自動的に始まってしまう仕組みになればいい。
そのためにやることはたった一つ。ひたすら「効果的な習慣を身につけられる能力」を追求すればいい。手間を減らす、時間を短縮する、成果が実感できるよう評価試験する、その三点にだけ絞って考え、答えを出す。そういう作業を繰り返しているのだと思えば良い。その作業のうちに、自分がやりたかったことが片っ端から試されて、意識せずとも勝手に習慣になっていくはず。