今回はガンガンオンライン
ここ最近の活躍だけみるとマサトの主人公気質は中々だけれども、群像劇だからあくまで主人公の一人っていう扱いなんだよね。
彼以上の活躍のシーンが、他の人たちにもちゃんと用意されていることを期待したいところだが、できるのかなあ。
後半、如何にもな感じの横暴な領主が出てきたな。
なんかすごい制度だなと思ったが、現実でも「初夜権」みたいなのが昔あったらしいね。
こう、普段おちゃらけた奴が、ちょっとカッコイイとこ見せるっていうのは嫌いじゃない。
けれども、そのキャラならやりそうな範疇での意外さっていうか、「らしさ」を残したままの言動かってのは裁量が難しいところだよなあ。
部活が嫌いで、それに携わる暑苦しい感性の奴が嫌いな西野だから、違和感はあるけれどもその範疇とはいえるか。
結果としては、うやむやにすることで部活に小森は戻れたわけだけれども、客観的にみたとき西野のやったことは余計なことかもしれないっていうのがモブキャラのセリフで提示されるってのが興味深いね。
顧問のスタンスって、まああーいうのがいるし、そういうやり方が正しいとも間違っているとも必ずしもいえないが、いきすぎた情熱によって、そういうのが合わない子が割を食わされたり、無用に心を痛めているのは事実なわけで。
結果論といえばそれまでかもしれないが、あえての選択にちゃんと理由を説明して、それを納得させたってのはよかったと思う。
総括。
語りすぎず、説明不足過ぎず、エピソードごとにちゃんとした答えを作中で提示する構成が読みやすかった。
ただ、まあ、それがテーマの割に、ストーリー全体にただよう凡庸感を与えていたり、面白さに直結しているとは限らなかったのかもしれない。