件のブコメでは「30代後半の男は20代前半の女より収入が高くあるべきであり、奢るべきであり、そうしないのは恥ずべき行動であり、同情されるべき境遇だ」と言ってはばからない人達が意外と多かったですね。こいつは叩いて良いと思ったらぼろくそに叩くのは2chに限らず人間の普遍的な言動なのかもしれない。
元増田は多分リアルで話したら結構面倒くさかったりする奴なんだろうなーとは思ったけど、それはそれとして「15歳年下の彼女はおごるべきなのか」というのは別の問題ではないでしょうか。
「女性が総合職として働いて、専業主夫を養って、産休育休時短勤務で子育てするという選択も可能である」というのがいわゆるダイバーシティ(のひとつ)で、それについて企業・政府による制度面での充実化と同じくらい日本の世間様が「そういう選択肢」に対する理解を深める必要があると思います。そういう観点からするとダイバーシティへの道は険しい。
僕が言いたいことは、ちょっと長くなりますが、以下のようなことです。
まず、僕自身はシングルインカムでひいひい言いながら働いていて(でも最近仕事が落ち着いてきて増田に投稿する余裕がある。ばんざい)、子供を幼稚園に通わせていて、という昭和のようなライフスタイルなんです。
で、妻経由で幼稚園の話を聞いていると、子供を幼稚園に通わせている家庭の専業主婦の奥様方の大半は、明らかに共働きで子供を保育園に通わせる家庭を見下している感じなんですね。(うちの子供が通っている幼稚園が特に金持ちが多いところだってのもあると思うんですけどね)
価値観はいろいろあって、「自分の子供は絶対私立の幼稚園に通わせて、塾や習い事もがっつりやって、良い学校、良い会社に入れたい!」というのもひとつの価値観だしそれが可能な環境(高所得)であるならそれを選べばいいと思います。
ただ、他人に対して、「そうできないのは哀れで、不幸せで、かわいそうな人生だ」と言う(あるいは見なす)のは間違っていると思うわけです。自分の望んだような生き方しか許容できないとなると、自分で設定したハードルから落ちたら不幸になっちゃうわけで、子供が通うのが幼稚園でも保育園でも、そもそも子供なしでも未婚でも幸せには成りうるんだし、それを想像できないのはある意味では貧しいと言えるかもしれない。
で、同じように「年下に奢れない奴は哀れな人間だ」っていうのもおかしいんじゃないかなと僕は思うわけです。
「女とか年下とかには奢るのが男の誇りであり、そういう風に振舞いたい!」という人はそれはそれでいいんですけど「そうできない増田は貧しくて惨めだな~」というのは、構造的には「おくさんを働かせるなんてかわいそう、低所得者って哀れ」って言ってる専業主婦と同じことですよ。
そいつはつまり偏見であるとか差別であるとかって類のものですよ。
つまりですね。そういうのは、改めた方が良い振る舞いだということが僕は言いたいわけです。
おっさん思うけど彼女に奢らない男は彼女の事別に好きじゃ無いから彼女は別れて正解。