で、本文についてですが。
これには複雑な興行の仕組みをある程度把握せねばならないと思いますし、多面的に勘案する必要のあることと思いますから、
一口にはとても言い切れないのですが、挙げられる複数の想定された大半の理由は少々穿った見方過ぎてどれも該当しないでしょう。
しいて言えば、6と10は関連性がある・・。
根本的に音楽業界・・とりわけアーティスト側の総じた意向としては、音楽は誰彼身分問わず公平広範に広めたいという核がありますので、ライヴも同じとみなしています。
今回の件で経済学者等の一部から「市場原理」等を基にした理論展開がありますが、元々音楽という文化はその原理とは異なる、同じにならない、
同じにしてしまうと理念の部分とは乖離してしまうので、独特のスタイルで発展して来た産業ともいえます。
先述の投稿内容とリンクすることですが、ライヴに特化した場合、オークションのようなスタイルにすることは、
仰るように転売等の抑制や排除に何らかの作用があるとしても、本来の理念とは逸脱してしまう・・ざっくり言えば
「ン万円にもなるチケットを時に若年層にも買わせてしまうことの道義的・倫理的問題が立ちはだかる」、ということでしょうか。
“いやいや、現実的に既にそうなっていて、それでも購入する者がいるじゃないか・・”という声もあります。
そこで重要になるのは、その客は積極的能動的な意思にあり「高額でも惜しまない、それだけの価値が有るのだ」としているのか、
それとも「本当は定価で買いたいが、手に入らないので仕方なく他所から買うしかない」とする“消極的理由”が背景にあるのか・・。
正確に分類把握することは難しいですが、おそらくは後者が多いだろうと思われます。
声明にもあるように、高騰することは次回やその他のアーティストライヴ、CDやグッズ等といった広範のセールスに影響が及んでしまうという
売り手側とファンの首両方を絞めることになる・・ということでしょうね。単発だけのライヴやその収支、ファンに拠る一つだけの出費や意思だけで観るならまだしも、
長期的・総体的に観れば決して好ましい販売方法とはいえなくなる、と。
一方でそのような販売体制は、販売するプロモーター側からすると、販売期間が定められ、短期間の中で売り捌かねばならない特性上では、
手間やコスト的な側面に加えて、金銭の計上的にも販売動向の数字上でも、販売管理全般がし難くなる・・。
結局アーティスト側、販売側、ファン・・どれを取っても利点は少ないと考えているわけですね。
勿論転売対策は必要であり、ファンサイドや転売屋方面に向けた「啓蒙」だけで解決するとは端から思っておらず、
取っ掛かりとして先ず大々的にこの件を打ち出し、モラルと共に広範で問題認識や議論を巻き起こしていく、最初のステップだと捉えているようです。
また、法的側面でデリケートな部分が障壁ともなっており、もはや業界内で何かテクニカルな手法をとっただけで解決しない領域に来ている・・
そのため行政方面にも間接的に問題提起させたいという意向は、既に明かしています。他方では、行けなくなった客に対する救済措置、
販売元が直接ヤフオクでチケット売れば全ての問題が解決すると思うのですが、 やらない理由を知りたいです。わからないなりに、思い付く限りの理由を列挙してみます。 1.新聞広...
で、本文についてですが。 これには複雑な興行の仕組みをある程度把握せねばならないと思いますし、多面的に勘案する必要のあることと思いますから、 一口にはとても言い切れないの...
販売元がオークションで売れば、定価(=開始価格)と落札価格の[差額]が販売元の手元に残るので、アーティストや購入者に価値を還元できる。 しかし現状はその差額が転売ヤーの手に渡...
>アーティストや購入者に価値を還元できる >それだけの価値を持っているということなので 「価値」とはなんでしょうか。 ライヴの価値とは、本来は「ステージの中身」なはず。 し...
嵐やミスチルなどの瞬殺完売チケットは 正規ルートで入手できる気がしません。 でも不正ルートでの購入も気が引けます。 つまりライブに行けるのは 超ラッキーマンかグレーな人だけ...
販売元であるイベント主催者は、そもそもチケット販売ノウハウを持っていません。 例の共同声明にアーティストの名前が並んでますけど、彼らが直接チケットを売ったりしませんよね...
先ず、上の方の内容は一部誤解を生むと思いますので、訂正をかねて。 >販売元であるイベント主催者 一般世間から観る「主催者」というのは、コンサートを運営している業者・アー...