今まではそう思っていた。
ところが、いくらたってもキーボードの入力が早くならない人間を見ていて気がついた共通点がある。
それは、頭の回転が遅いということだ。
先日、頭のいい人は字が汚いという記事を目にした。
言い切るのには流石に無理がある理論で、頭のいい人は字が汚い人が少なくない程度の話であることは読む前から理解できた。
当然字が汚ければ頭がいいというわけでもないが。
ここに見て取れる法則性は2つある。
一つは、字とは相応の訓練を積まなくては綺麗ならないものであり、いわゆる天才肌の人間は興味のあることだけに没頭していたのだからそうした訓練を怠っていたという場合。
そしてもう一つは、字を書くよりも思考速度が上回っているために丁寧に書くということを怠っている場合だ。
この2つからすれば、字が汚いから頭が良いわけではないし頭がよいから字が汚いということもない。
頭が良いのに字が汚い人の理由を読み解いているにすぎないのだ。
少しでもキーボード入力になれてしまった人間は、手で字を書くことをまどろっこしく感じるはずだ。
なぜなら、思考速度に対してアウトプットする時間があまりに長いからだ。
しかし、思考速度がもしその速さを必要としていなかったらどうだろうか。
当然アウトプットの速度をそれ以上早くする必要もないし、そもそも思考が追いつかなければアウトプットすらできないのだ。
例えば思考を止めてただひたすらデータ入力だけを行なうような業務もある。
だから当然全てとは言わないが、しかしキーボードの入力速度と思考速度の相関は、少なからず文字の汚さ以上は実感を持って存在するということができる。
流石にそのレベルの入力速度に達していれば人から遅いと言われることはないが、私の入力速度を見てどうしたらそのレベルに達することができるのか全くもって理解できないと言っていた人に教えて上げたい。
それが理解できないからあなたの入力速度はそれ以上に上がらないのだと。
ちなみにここまで5分で書いた。昇進はしてない。