事あって、久しぶりにバカと会話をした。
Aという人からBというバカとの間の仲介役として入ったのだけど、双方の間でのとある決まり事が問題となっていて(少なくとも俺にはそう見えた)、物事がなかなか進んでいなさそうだった。
(ちなみに、そいつのことをバカと言いたいが故にBと呼称したわけではない。)
「それだったらルールそのものを修正すればいいんじゃないか」と思って、ルールの変更や修正を相手に認識させるために「なんでそうしなきゃいけないと思う?」とBに促してみた。
「でも今のルールじゃうまく機能していないんだよね?」と改めて聞いてみると「ルール以外のことはやらない」と言い張るばかり。
流石にあきれて、「じゃあそのルールがなかったら、どういう風にすればいいと思う?」と聞いてみた。
が、相手は「そういう決まりになっているんだからルールを守るべきだ!」とずっと繰り返すばかり。
改善策を考えるどころか、現在の決まり事に固執されていて、「決まり事が守れないことが悪い」という考え以外に頭が回っていないようだった。
結局あきらめて結局向こうの言い分だけ聞いて、相談を持ち掛けてくれたAに「向こうはこう思っているらしいよ」ということだけ伝えて、今回の話は終わった。
決まり事を守るというのは確かに社会生活上大事なことだし、それを疑うことなく真面目にこなすことでその人はこれまで生きてきたし、そのおかげでバカなりにも生きてこれたんだと思う。
だけど今ある状況をよくするには、制度や既存の枠組みそのものが間違っていたりすることもある。
普段そんなに意識したことがないようなことだったけど、何か問題が発生した時に色々な側面から物事をとらえて、ある観点から見た事象に疑問を持てることができるかどうか、そしてそれをどう改善していけばよいか考えて、提案できることが、バカとそうでない人の差なのかなと思った。
端的にバカと言うよりは頭の固い人の話なのかもしれないけどね。
鏡にうつる自分の姿がそこにあった