「~がらみ」、とか「~にからんで」、とかいう言い回しがなんとなく気になる。
仕事柄、すこし古めの新聞記事とか読むんだが、どうも1990年代中盤くらいから、新聞報道などでも普通に使うようになったが、
それ以前はこれ、あんまり改まった文章では使われていなかった印象がある。
それが、最近では「都知事選にからんで」とか、普通に使ってる。
「当初は、『24時間テレビ』の番線がらみで、××らと出演予定だった。」という言い回しがあった。
いや、お前が「からみ」って言葉に変に反応するのは、AVの「からみ」とか想像するからだろう、と言われると完全否定はできないが、
でもそれだけじゃない。
大体、報道で使われている「からみ」「からむ」と言う言い回しは、「関係する」「関連する」「かかわる」「まつわる」などと、文脈に応じて言い換えられる場合が多い。
さっきの二世俳優の記事で言えば「番宣がらみで」なんていわないで、「番宣のために」と言ってしまえばいいのに。
そういえば、玉突き事故なんかの報道で、昔は「車十台以上が巻き込まれる事故がありました」といっていたようなところで
なんだが、分かったような分からんような言い回しでお茶を濁して、考えればもっと的確な言葉があるのに手を抜いている感じが、たまらなく下品だ。
推測するに、この手の「からむ」の言い回しは、いわゆる業界用語なんじゃないのかな。
その辺も、下品な原因だと思う。大体この手の言葉をいきがって使う輩は下品だし。
いや、想像だけど。