私が高校生だったころ、一時期保健室登校だったのだが、毎日睡眠をとりに来る女子がいた。
彼女は一学年下で、睡眠時間を削ってバイトをしているため、寝にきていた。
私は、睡眠のために遅れてしまう彼女の学業の面倒を見ていた。そのとき、ちらほらと話をしてくれた。
両親ともにパチンコ狂いで、共働きだけど給料は全部パチンコに使ってしまう。
もちろん、彼女の学費も、まだ小学生の弟・妹の給食費その他学費も出してくれない。
だから彼女がバイトをして、自分の学費・弟妹の給食費などを出している。
学校側はできる限りのことをしているようだった。
昼間は学校に通っているから、自然、バイトは夕方~夜間になる。
だから、その時間帯に働いていても女子高生というブランドを持つ彼女が危険にさらされないような(つまり、風俗だとかそういういかがわしい界隈ではない)仕事を探して、紹介していた。(私が高校に通った当時は援助交際真っ盛りで、女子高生というブランドさえあれば、いかがわしい方法で数万円稼ぐのは楽な時代だった)
そもそも、彼女の家は収入自体がないわけではないから、どんなに日常生活に困窮しても生活保護は受けられない。
収入自体が少ないわけでもないから、奨学金の対象にもならない。
福祉課の人や学校の人が何度足を運んでも両親はパチンコでいないか、いたとしても話を聞かない。
私は、かける言葉が見つからなかった。うちの親もある意味で毒親で、そのせいで私は病んだけど、彼女と違ってお金に困ったことはなかった。
だからとにかく、彼女の学業の遅れだけは取り戻させてあげようと、頑張って勉強を教えた。
彼女が何かをやりたいと思っていたとしても、おそらく進学は無理だろうし、まだ小さい弟・妹のために高校を卒業したら働く、と言っていたから。
高卒での就職は、希望する就職先に成績順で割り振られる。「ここに就職したい」という生徒が二人いたとしたら、成績が上の子が面接の権利を得られるのだ。
出席時間数はぎりぎりで調整していて、それだけでも不利だから、ちょっとでも勉強頑張ろうね、と励ました。
そして、(幸い私も勉強だけはできたから)彼女に教えられるだけのことを教えて、私は一足先に大学に進学した。
大学に入学してからも、時間に余裕があるときは母校の保健室に行き、彼女に勉強を教えた。
そして彼女の卒業のころ、保健の先生が、彼女が希望していた就職先に就けることが決まったと教えてくれた。
できるだけ早く独り立ちして親から離れ、弟と妹の面倒を見ながら暮らしたいと言っていた。
よかった、と思った。
就職が決まったお祝いに、ちょっといいペンケースと筆記用具一式をプレゼントした。(大学に入ってからは私もバイトしてたから、そのお金で)
同情とかじゃなく、純粋に彼女を応援したかったから。だから勉強を教えたし、卒業後も時間を見つけては保健室に顔を出した。
たぶん彼女は、趣味に使うお金なんて持っていなかった。趣味に使う時間もなかったと思う。
彼女の家庭は、収入だけ見れば「貧困家庭」ではない。だから生活保護も奨学金も受けられる対象にはならない。
型にはまった貧困家庭(NHKの例の番組でいうと、家にクーラーないとか、パソコン買えなくてキーボードで練習とか)は、わかりやすく視聴者にイメージさせるための「演出」かもしれないけどね。
でも、ちょっと詰めが甘いんじゃないのかなぁ。
貧困女子高生って設定で番組に出すなら、ツイッター関連なんかあらかじめ調べておくべきでしょ。
女子高生なんてツイッターやってる可能性高いんだし、すぐ特定されるようなことしてるから、炎上しちゃうんだよ。
しかも例のうららちゃん、ツイッター削除する前に捨て台詞で「貧困じゃない」みたいなこと書いてたとか。
ぼろが出すぎなんだよ。
スマホも普及して、これだけみんなが簡単にネットにアクセスできる状況で、暇を持て余してる人だっているわけで。
あんな簡単にツイッター特定されて、散財っぷりがさらされてるのは、NHKの落ち度だよ…。
テレビって、いまだにヤラセをがつがつやってるけどさ…。(業界の人が一般人装って街角インタビューされるとか)
そんなの、すぐ特定されるってそろそろ気づいたほうがいいんじゃないのかなぁ。
「貧乏ですー学費ないので学校いけません」とか言いながら、あれだけ散財してたら、そりゃ叩かれるよ。
うららちゃんが、私が勉強教えた子みたいな感じだったのなら、叩かれなかったと思うよ。
いやそんな人だろうがイナゴ達に好き勝手言われたり重箱の隅をつつかれて炎上するよ 女だからって叩ける奴らにはどんな人でもただのネタでしかない これは取材対象の人選ミスではな...