2016-08-22

言葉のすり込み・イバラギ県

「濁らないから。イバラキから」当時付き合っいた彼女にそう言われるまで俺は「イバラギ」こそが正しい読みだと思ってきた。ネットに触れるようになって、「イバラキ」県へのこだわりが茨城県の人には強いとか、そんな風に言われるのはイヤだとか、いやそれこそが正しいのだと知ったのだけど、とうてい納得してはいないのだ。無論茨城出身者の前で「イバラギケン」などとは言わない。大人から。嫁さんも茨城育ちだから。でも俺は「イバラキケン」という音を聞くたびにモヤモヤしたものが胸をよぎるのだ。今でも本当は「イバラギ」なんじゃないのかとどこか疑ってかかってしまうのだ。

馬鹿にしているつもりは一切ない。そもそものきっかけはコミックボンボンによるすり込みにある。

もとはしまさひでの「V8キッド」という作品をご存知だろうか。当時クルマに何の興味もなかった小学生の俺には作品の内容もキャラクターも何一つ印象に残ってはいない。マンガとしても大して面白いものではなかったように思う。ところでこのマンガ舞台チバラギ県。そう、これがただ一つこの作品が俺に残してくれたものであった。

チバラギって何の意味があるのだろうと少し考えれば千葉茨城だ!と誰でも気付く。西日本在住のそれも小学生にとって関東の県は馴染みが薄い。それまでまともに読んだことのなかった「茨城」の読みが「イバラギ」なのか!と発見してしまった。そう、発見。これがいけない。加えて、大阪の「茨木」と「茨城」がごっちゃにならないようにうまいことしてあるのだなあとも発見してしまうのである

気付きはすり込みとなる。たとえ間違っていたとしても。間違った結論子供を導くにはこれが正しいのですよと示すより、間違った答えに手間をかけさせてたどり着かせるのが良いのかもしれない。ネット真実なんて例も似たようなものか。それはともかくとして、だから俺にとってはこれからもイバラギなのだと嫁さんに以上を今まで2回説明して2回ともキレられた。

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